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風炉の季節

日曜日はお茶のお稽古で、前回まで炉だったのが、風炉になった。
これからの季節、火が近くにあると暑いから、お釜の位置はお客の近く(炉)から遠く(風炉)へ。
お釜やお道具の位置が変わるので、体の向きや手の動きも変わる。

相伝の1つ「台天目」のお免状をいただいた人がいて、そのお免状式をする予定で、先輩が台天目のお点前を見せてくれることになってた。
けど、本人が体調不良でお休みで、先輩は腰痛で台天目をするのはちょっとキツイとのこと。

せっかく準備したからと、私が台天目のお稽古をさせてもらうことに。
前にお稽古したのはいつのことだったか。
久々の台天目を、炉から風炉になったばかりの日にするなんて、なかなかハード。

けど、前にやった時よりも少しは流れがスムーズにできるようになったし、細かい所作も意味を理解してできるようになってる気がする。
お稽古の積み重ねの成果だなと嬉しく思う。

お軸は「軽燕受風斜」で、燕が描かれた画賛。

遠鷗浮水靜(遠鷗水に浮かんで静かに)
軽燕受風斜(軽燕風を受けて斜めなり)

有馬頼底監修の『茶席の禅語大辞典』には、
「遠くの鷗は静かに水にただよい、ひらひらと舞う燕は春の風を受けながらも力強く飛び交う。この景色がそのまま悟りの妙境。静と動、水と空、遠くと近く。見たまま皆真実にして、春のたけなわ。私心のはいる隙すき間まはないし、かわいいというのも野暮なこと」
とあるそう。

お花がたくさんあったからと、花を生けるお稽古もした。
めずらしくいい感じに生けられた気がする。

うちにもちょうどいいサイズ感の籠の花入れがあるといいなぁと思うけど、こういうのを選ぶセンスもまた難しい。

気温が30℃になるという予報だったので、白地の単の着物に赤系の帯を締めた。

着物も帯もおばあちゃんの箪笥にあったもの。

着物の袖が元禄袖といって、丸く縫われている。
若い娘さんがするそうなので、そのうち直した方がいいんだろうなと思った。

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