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自分の言葉を持つことが大切

昨日の午後は、北九州市民カレッジ「新・平和学習のあり方を考える」の第2回。
講師は、第三世代が考えるヒロシマ「 」継ぐ展代表の久保田涼子さんで、「戦後80年へのアプローチ~『知らないを知る』次世代が考えたヒロシマの取り組み」というテーマだった。

最初に2人1組で「イラスト伝言ゲーム」を体験。
イラストを言葉で伝え、それを描くというゲームを通して、受け取り方は人それぞれで、すべてを伝えるのは難しいということを実感してもらうというものだった。
こんなふうに、体感するというのはすごくいいなと思う。

久保田さんが活動を始めて10年。
翌年は戦後70年の節目で、「戦後70年だからやるの?1回やるだけじゃなく、継続しないとダメだよ」という言葉に励まされ、活動を続けてきたそう。

ただ話を聞いて、昔はたいへんだったな、自分には関係ないことだなと思ってしまうような受け身の平和学習にならないよう、知らないことを知り、まず興味関心を持ってもらえるように工夫しているということだった。

アウシュビッツ博物館の館長を務めたガジミエシュ・スレモンさんの、「君たちに戦争責任はない、でもそれを繰り返さない責任はある」という言葉を紹介され、答えのないことを考え続けていく平和学習をしていきたいということを言われていた。

「あなたはどう思う?」という問いに対して、平和について自分の言葉を持つことが大切で、そのためには知ること、興味を持つこと、考えること、多角的に学ぶことが必要だというお話だった。

最後に、「戦争の当事者がいなくなっても継いでいけるのか」というアンケート調査で、継いでいけると答えた人が半分以上いたことに触れ、未来に希望が持てるということも言われていた。

聞いたことをただ伝えていくのではなく、自分がどう受け止めていくのか。
考えて、自分なりの答えを導き出して、言葉にしていくことが大事なんだと思う。

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