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無題

もう 宇宙や 花や 風や鳥も
わたしの心を わくわくさせなくなった
どこにも出かけず
涼しい微風さえ、あれば
優しい布団に寝ていたい

あの人たちにも 未練もなくなり

わたしは1人 眠る準備をする

優しいおもいでや悲しい季節や朝露に濡れた
緑の匂いはわたしの頭の中にあるきりだ
痛い程懐かしい思いだけを抱いて

もう 春が芽吹いても
夏のときめく半袖のブラウスも
嗚呼、もう 何もかも過ぎ去ってしまった
秋は寂しく
冬はただ耐える

暖かい布団の温もりさえあれば
優しい布団に眠りたい

わたしを引き止める
何をも 無くなる安らかさ

わたしを包む優しい布団さえあれば
わたしは ただ、
ただただ 眠りたい

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