【Vol.515】相手を全力で励ます!
【本のタイトル】
雑談の一流、二流、三流
【著者】
桐生稔
【インプット(引用文章)】
雑談と言っても、いつも盛り上がる話ばかりではないですよね。相手からネガティブな話を持ちかけられることもあります。
例えば
「あ〜もうなんで私だけ忙しいのよ〜」
「うちの部長って本当ありえない!」
「もう!本当やる気が出ない!」など。
そんなとき、皆さんならどう答えますか?
「へ〜」と受け流せば、相手との空気は悪くなるでしょう。
積極的に「そうなんだ〜大変だね」「わかるその気持ち」「本当にあり得ないね」と同調するのも悪くないと思いますが、ネガティブを共有し合うとお互い嫌な空気で会話が終わることもあるので、あまり得策とは言えません。
ベストは、会話の中で少しでも相手がプラスの状態になることです。
それを実現するには、次の「人がプラスな気持ちになれる3大欲求」をトークに交ぜます。
1:認められたい
2:褒められたい
3:励まされたい
アメフトの試合前、バックヤードで監督が選手を送り出す時に「お前たちはすごい!本当によくやった!絶対に勝てる!」と選手を奮い立たせることがよくあります。
『スラムダンク』の安西監督の「君たちは強い」という明言は大変有名になりましたが、名将と言われる人は、認めて、褒めて、励まして、モチベートするのがうまいです。
私が整体で施術を受けていたとき、いつも予約が取れない人気の施術師がいました。その方は、
「お客さん、何かスポーツやっていました?これは相当使い込んでいますね。これだけ使い込んでいたら、凝って当然ですよ〜。すごいな〜。よくこれだけ頑張ってますね〜」
とめちゃめちゃ承認していました。
逆に、人気がない施術師は、「デスクワークばかりで腰が痛い」というお客さんに、
「そうですか、最近デスクワークの方が増えてますからね。腰痛の方は結構多いですよ」という会話をしていました。
どちらと会話がしたくなるかといえば、前者の承認してくれる施術師だと思います。
ネガティブな話題に関しては、まずその話を受け止め、そして最後に
「いや〜でも〇〇さん、その超人的な忙しさ、本当にすごいと思います」
「〇〇さん、そこまで部長と喧嘩しててよく毎日会社に行っていますね。メンタルがかなりタフですね」
「〇〇さんがそこまで頑張っているんだから、私ももっと頑張らないといけないと思いました」
と最後に相手を承認し、称賛し、奨励する。
「モチベーションスイッチ」をカチッと入れて、マイナスからプラスの状態で会話が終わるように、会話の末尾を意識してみてください。
【アウトプット(具体的アクションプラン)】
相手の気持ちをプラスにするために、全力で励ます!