【Vol.658】「事実」と「意見」を区別する!

【本のタイトル】
地頭が劇的に良くなるスタンフォード式超ノート術

【著者】
柏野尊徳

【インプット(引用文章)】
事実と意見を分けて捉えるというのは、非常に基本的なことのように思えますが、脳内だけで考えているとこれらをつい混同してしまうケースがあります。
事実と意見の区別をつけられないと、論理が飛躍してしまい、事実でないものを事実であると思い込んでしまう現象が生まれるのです。
例えば、あなたの部下が重要な会議に2回遅刻したとしましょう。
「この部下は遅刻しがちな人である。近い将来、また遅刻するはずである」
これは事実でしょうか。
冷静に考えると、事実と「実際には2回遅刻した」ということのみです。
次も本当にそうなるのかはわかりませんから、「近い将来にまた遅刻するはずだ」というのは意見に過ぎません。
言われてみると当たり前のことのように思えますよね。しかし得てして、人が遅刻した時には腹が立ちます。そして、感情的になると冷静な判断ができなくなります。すると「こいつは時間を守れないだらしないやつに違いない、だから2回も遅刻したんだ」と、いつの間にか「意見」が「事実」になってしまうのです。
これと同様に、ビジネスの現場では次のようなことがよくあります。「ここ5年間はこの商品がこれくらい売れた」という事実から、「今年も同じくらい売れる」ということまで事実のように扱ってしまうこと。
「ある商品の売り上げが毎年下がっている」という事実から、「この商品の旬は過ぎた」ということを事実として捉えてしまうこと。
そのような過剰な予測、ネガティブな思い込みを前提にした施策を実行してしまって、場合によっては大きな損失を被ってしまうということも本当によく起こるのです。物事を決めつけたり思い込みで進めようとしたりする人は、事実でないものを「間違いない」と誤って理解しているため、周囲の環境や状態が変わった時に全く対応できないのです。
私はスタンフォードで現地の学生や教授はもちろん、ベンチャー企業に投資する投資家や新しいプロジェクトを開発するデザイナーなど、様々な人と交流する機会がありました。共通していたのは、何が明らかな事実でどこからが自分が考えたアイデアや意見のなのかを、把握した上で議論している人ばかりだったことです。
また、意見は「考え」と「気持ち」の2つに分解することができます。
なぜ意見を、さらに考えと気持ちの2つに振り分けていくのかといえば、やはりこの2つには明確な違いがあるからです。
「考え」とは、論理的・合理的であり、他の人が聞いた時にある程度納得感を得られるものです。考えには、根拠があります。誰が見てもそうだと言える事実を土台にして、論理的な推測を行うのが考えです。
「気持ち」は、感情的・情緒的なものであり、人によってはあなたの行なっていることに賛同できない場合もあるでしょう。根拠がある無しに関わらず、その人が「そう思っている」という状態です。
どちらが優れているということはなく、単に違いが両者にあるだけです。
一般的に、分類の際の理想的なゴールとして「もれなく、ダブりなく分ける」という考え方があります。全て綺麗に整理し切ってから、優先順位や実行策を考えていくということです。
しかし、実際のところ、モレのないように何かを整理することは難しい場合もあります。
例えば、友人数人と車でどこかに遊びに行こうとした時に、モレなくいく場所をリストアップすることはできるでしょうか。ある程度リストアップすることはできるかもしれませんが、なかなか難しいでしょう。
創造性を高める形で左脳を使うのであれば、分類は「ある程度できていれば」OKというスタンスの方が有効です。「分け方がわからない、そうやって分析するか迷う」ということで手を止めるくらいであれば、大雑把に整理を始めていきましょう。

【アウトプット(具体的アクションプラン)】
思考を整理するために、「事実」と「意見」を区別する!

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「人はいつでもスタートラインに立つ事ができる!」そう考えています。たとえ、今まで中途半端な人生だったとしても、多くの失敗をしてきたとしても関係ありません!たった今から頑張ればいい!この瞬間から人生を変えることができるのです!そのことを証明するために、毎日noteを書いています!