【Vol.605】リーダーが実行責任と結果責任を負う!

【本のタイトル】
シンプルな戦略 戦い方のレベルを上げる実践アプローチ

【著者】
山梨広一

【インプット(引用文章)】
トップがそれぞれの戦略構築プロセスの最初に何を言えるかは、ある意味で戦略を作る上での鍵となる。戦略目的や境界条件に関するトップ自らの意思が戦略構築の生産性、一貫性、一体感を大きく左右する。
ただし、部下たちに誤解させてしまってはいけない。会社組織にはヒエラルキーがあり、トップが最初に行ったことが知らないうちに絶対的な条件になってしまうと、本人の意図に関わらず強固な境界条件を作ってしまうことになる。従って戦略の境界条件や方向性の仮説を語る場合には「1番目と2番目はうちの会社の理念だし私としても変えるつもりはない。ただ3番目と4番目はこれを否定することで可能性が広がるとか、すごくいい案が出るというなら、絶対的な条件とは思わないでほしい」といった具合に、絶対的なものはどれか、場合によっては譲ってもいいと考えているもはどれか、あるいはその時点での個人的な仮説に過ぎないものはどれかを明らかにしておくべきだ。
そして、多くの企業のトップはやろうとはしないのだが、できれば直接筆をとってその内容を明文化することを勧めたい。というのは、この部分を部下に任せることには限界があるからだ。どんなに優秀な部下であってもやはり他人の考えを全て推し量ることは不可能だし、特に優秀なトップの発想や思考は、同じレベルの視点を持たない人たちには理解しづらいからだ。トップ自らが直接に、自分の言葉に落とし込むことができれば、その後の戦略構築には大きなプラスとなろう。
細かく全部を書くというのは難しいかもしれないが、例えば「今回の戦略目的は、、、境界条件は①、、、②、、、③、、、④、、、」とキーワードと要約だけでも明記しておくことをお勧めしたい。
戦略目的や目標の設定、境界条件の判断、方向性の選択、経営資源のシフトなど、戦略構築の全ての要素は、トップの責任である。
戦略にはこれこそが、「正解」だというものがあるわけではなく、最終的には「判断」である。部下を育てるには権限委譲が大事だと言ったところで、この重要な判断が経営者の仕事であることには変わりない。
もちろん、構築された戦略の実行責任、そして戦略の成果がどうであったかという結果責任は株主に対して負う。そのとき自分でハンズオンで作成していないものの実行責任や結果責任を心の底から負えるだろうか。実行責任や結果責任が問われるものには、その構築から関わりたいのが人間の本質ではないだろうか。真のトップたるものやはり率先して戦略構築から結果責任まで直接的なオーナーシップを発揮するのが本筋だと思う。

【アウトプット(具体的アクションプラン)】
真のリーダーになるために、実行責任と結果責任を負う!

#自己啓発 #読書記録 #シンプルな戦略 #山梨広一


「人はいつでもスタートラインに立つ事ができる!」そう考えています。たとえ、今まで中途半端な人生だったとしても、多くの失敗をしてきたとしても関係ありません!たった今から頑張ればいい!この瞬間から人生を変えることができるのです!そのことを証明するために、毎日noteを書いています!