【Vol.647】「真の原因」を突き止める!

【本のタイトル】
マッキンゼーで学んだ速い仕事術

【著者】
大嶋祥誉

【インプット(引用文章)】
問題解決に向けて発想するときには、「そもそも何が真の問題か」を特定する必要があります。ゼロから考え、「そもそも」に立ち返ることを「ゼロ発想」といいます。では、どうしてゼロ発想をすると仕事が速くなるのか。
わかりやすい例えとして、インドに伝わる『6人の盲人とゾウ』という寓話をもとにした問題解決の小話をご紹介します。
昔、目の見えない6人の人が旅をしていました。その道中、大きなゾウに行く手を阻まれます。先に進むには、このゾウに移動してもらう必要があります。旅人たちは、それぞれゾウに手を触れました。
足を触った一人が、「これは大木じゃないか」と言います。耳を触った人は「いや、木の葉っぱだろう」といい、鼻を触った人は「大きな毒蛇じゃないか」、尻尾を触った人は「太いロープに決まっている」と言います。お互いの主張は、どうにも噛み合いません。
もし、最初の一人が言うように、道を塞いでいるのが大木であれば、斧やノコギリできればいいでしょう。葉っぱや縄であれば、手で取り除けるかもしれません。毒蛇の場合は、おいそれと触られないので、蛇使いを呼ぶ必要があるでしょう。
でも、実際にゾウに対して上記のような行動を取ったら、全て失敗するのは明らかです。これは、目先の解決策に飛びつくことの危険性を暗示しています。
もし、彼らが行く手を阻んでいるものがゾウであると特定できたら、「ゾウ使いを連れてくる」「ゾウの好物を与えて別の場所に誘導する」などの解決策を選択できたはずです。
このように、問題が生じたときには、すぐに解決策に飛びつくのではなく、まずは何が真の問題であるかを議論し、明確化することが大切です。真の問題が判明すれば、適切な解決策を取れるようになります。
つまり、いち早く成果を出せるのです。
多くの人は、何かの問題に直面したとき、すぐに解決策について議論してしまう傾向があります。人間には問題を速やかに解決したいと言う本能があるからです。
たとえば、私たちがお腹が痛くなったときには「何が真の腹痛の原因か」をあれこれ考える前に、とりあえずは鎮痛剤を服用しようと思います。このように、不快な状況をすぐに取り除きたいと言う本能があるからこそ、私たちは生命の危機から身を守ることができているのです。
しかし、日常の職場では、そこまで緊急事態が連続して発生しているわけではありません。ですから、解決策に飛びつく前に、いったん立ち止まって「真の原因は何か」を議論する時間を持つべきです。
真の原因を探るために、まず気になっている問題をノート1行にまとめ、その問題について原因を考えられることを、どんどん列挙していきます。
例えば、「若手の離職率が上がっている」という問題に対して「若手向けにモチベーション研修を行う」という解決策に飛びつくと、往々にして失敗します。ここで「上司と部下のコミュニケーションが停滞している」「若手の意見が採用されにくい状況がある」などの原因を掘り下げていけば、「マネージャー層のコーチングスキルを上げるべき」という解決策が導き出されます。
真の原因を突き止めれば、打つ手を間違わずに済むのです。

【アウトプット(具体的アクションプラン)】
問題を根本から解決するために、「真の原因」を突き止める!

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