【Vol.483】「なぜ」を5回繰り返す!

【本のタイトル】
トヨタで学んだ自分を変える時短術

【著者】
原マサヒコ

【インプット(引用文章)】
問題には必ず「それを引き起こすことになった原因」が存在します。
たとえば、会社で毎朝のように、遅刻をしてくる若手社員がいるとします。彼は、なぜ遅刻してくるのでしょうか。彼が遅刻をするという問題に対して、原因は次のようにいくつも思い浮かぶと思います。
・朝起きるのが大の苦手で、目覚まし時計をかけても無意識のうちに止めてしまう
・段取りが悪く、朝食や着替えに時間を取られすぎて家を出るのが遅くなっている
・バスや電車などの交通機関が頻繁に遅れる地域に住んでいる
このように、「遅刻が多い」という1つの問題であっても、考えられる原因はいくつもありますし、全く異質の複数の原因が同時に組み合わさっていることも考えられます。ですから、問題の根本原因を考える際にまずすべきことは、幅広く可能性を考えた上で、真の原因を見つける「絞り込み」を行うことであるといえます。
また、問題の原因は階層構造になっているのが一般的ですので、その点にも注意すべきです。
たとえば、「毎日決まった時刻に起きることができない」という現象の背景には、「毎晩寝るのが遅い」という原因があり、さらに寝るのが遅いのは、「毎晩仕事の後に飲み歩いている」のが原因だったりします。
毎晩飲み歩いてしまうのは、「何か悩みがあって気を紛らわしたい」という思いがあるせいかもしれません。こうなってくると、遅刻をやめさせるのは「その人の抱える悩みを聞き出して解決してあげる」ことが必要になるわけです。
このように問題が階層構造になっているのであれば、原因を深掘りし、根本原因を突き止めた上で対処すべきなのです。
問題を引き起こす根っこをきちんと把握して対処しなければ、問題が別の形であわられてしますからです。
トヨタには、これを具現化した言葉があります。それは「“なぜ“を5回繰り返せ」というものです。
これは「なぜなぜ分析」とも呼ばれており、その名の通り、発生した問題の原因を探るために「なぜ?」をぶつけていくものです。
「なぜ?」「なぜ?」と論理的かつ客観的に問題を掘り下げ、隠れた根本原因を見つけ出すというわけです。
この考え方は、もともとトヨタをはじめとする製造業を中心に広がった手法ではありますが、最近ではITの現場などホワイトカラーの職場にも浸透しつつあります。
インターネット通販大手Amazonの創業者でジェフ・ベゾスも「トヨタ流」の考え方に感銘を受けている経営者の一人ですが、この「なぜ5回」については、特に重宝していると、ある雑誌のインタビューで答えていました。
この考え方が、日本はもとより世界でも活用が進んでいる背景には、「問題の複雑化」が挙げられます。
昨今はたった一つの仕事でも、ITシステムやツール、人間の感情など、さまざまな要因が複雑に絡み合うケースが増えてきました。そうなると、問題の分析がより難しくなってきます。このような状況を打破する手段として、「なぜ5回」に注目が集まっているのだと思います。
また、以前「なぜ5回」の考え方を積極的に活用している企業にお話を聞いたことがありますが、その理由はたんに「早く問題を解決したい」ということだけではありませんでした。
実際、これまでお話を聞いた企業の方々は大きく分けて次の5つの背景があって「なぜ5回」に取り組んでいるといっていました。
1、問題に対して早期に対策をしたいから
2、問題に対して最も適切な解決策を見出したいから
3、問題の再発を確実に防ぎたいから
4、対策の正当性を示して上司を納得させたいから
5、顧客からの問題の原因を説明するよう求められることが多いから
「なぜ5回」の目的は本来、問題の真の原因を見つけ、それによって「再発を防止する」ことです。しかし、それだけではなく、周囲への説得材料として使われているケースも多いのです。
確かに、社内の課題や顧客の課題が明確になれば、それを明文化してあげることで新規サービスの提案につなげることができそうですよね。いずれにせよ、仕事のスピードは上がっていくはずです。

【アウトプット(具体的アクションプラン)】
問題の根本を解決するために、「なぜ」を5回繰り返す!

#自己啓発 #読書記録 #トヨタで学んだ自分を変える時短術 #原マサヒコ

「人はいつでもスタートラインに立つ事ができる!」そう考えています。たとえ、今まで中途半端な人生だったとしても、多くの失敗をしてきたとしても関係ありません!たった今から頑張ればいい!この瞬間から人生を変えることができるのです!そのことを証明するために、毎日noteを書いています!