【Vol.480】尊敬できる人の行動を徹底的にマネる！

【本のタイトル】
トヨタで学んだ自分を変える時短術

【著者】
原マサヒコ

【インプット（引用文章）】
「時短」というのは、各タスクの効率化を図り、全体のスピードを上げていくことでもあります。しかし、それだけではなく「成果への近道を辿る」ことも重要です。
そのためには「ベンチマーキング」という考え方が非常に効果的です。
ベンチマーキングというのは、簡単にいうと、成功事例を模倣しながら成功に近づいていくことです。商品開発でまるっきり他社の真似をしてしまうのは法律的にも道義的にも問題がありますが、成果への近道を辿るために手段を模倣することは問題ありません。
あなたも、会社に入ってから「先輩の背中を見ながら真似をして成長した」という経験がると思います。その動きだけでなく他社や他業界にまで広げていくということです。
ベンチマーキングは、他社や他業界の成功要因から学びを得て、成功に近づいていくためのノウハウといえます。
「学ぶ」の語源が「真似ぶ」なのは有名な話ですが、成長するための学習というのは「真似しながら、そのプロセスに慣れていくこと」でもあります。そのために、「本物をお手本にする」のは勉強のやり方として極めて有効なのです。
トヨタも昔、アメリカ視察に行った際に「スーパーマーケットの在庫管理方法」を模倣し、自社独自の在庫管理方法にアレンジしていきました。それが有名な「カンバン方式」です。
この「ベンチマーキング」に会社全体で取り組んでいたことで有名なのが、下着メーカーのトリンプです。19年連続で増収増益を記録したころに社長を務めていた吉越浩一郎氏は、ベンチマーキングを「TTP（徹底的にパクる）」表現していました。
他社の成功事例を徹底的に研究することで増収増益を果たした、といっても過言ではないのかもしれません。
みなさんも、成果への近道のため視野を広げて成功事例をどんどん取り入れていくべきです。他社や他部署で「うまくいっている方法」を探し出し、自分のものにしていきましょう。環境や状況が変われば、トヨタのように「独自のもの」として変化を遂げていくはずです。
もちろん、この考え方はビジネスパーソン個人のスキルアップにも応用できます。
「成功している人のライフスタイル」をベンチマーキングすることで、自身のパフォーマンスをより速く底上げできるというメリットもあるのです。
成功している人には集中して仕事をするための「環境作り」がうまいという共通点もあります。
たとえば、仕事に没頭したい時には、モーツァルトの音楽を聴きながら仕事をしているという人がいました。
また、1週間のスケジュールの中に、必ず頭を空っぽにして身体を動かす時間を作っている人も多くいました。脳を休めるために、マラソンやトライアスロンをするなど、運動の時間を確保しているのです。
思い返すと、トヨタの現場でも、お昼休みにみんなでバレーボールをするという慣習が古くからありました。こういったことを踏まえて考えれば、これも、午後から集中するための頭の切り替えに大いに役立っていたのかもしれません。
また、仕事ができる人というのは、情報収集の方法にも特徴があります。意外に思われるかもしれませんが、成果を出す人は情報を選別せず、とにかく多くの情報に触れていました。
昨今は、情報過多の時代だからと、取り入れる情報を制限することが推奨されています。「スマホ断ち」という言葉を聞いたことがる人もいると思います。しかし、私が話を聞いた人は皆、日々たくさんの情報に触れることを習慣化していたのです。
もちろん、情報が増えるとそれだけ無意味な情報もたくさん入ってきてしまいますが、それを遮断すればいいアイデアがすぐ浮かんでくるというものでもないようです。彼らは、とにかくたくさんの情報に触れながら「どれだけ質の高い情報の比率を上げられるか」という動きをしているようでした。
それを知ってから、私も意識して多くの情報に触れ、それが本当に必要な情報なのかを判断するようにしています。そうすることで、「自分で考える力」が鍛えられますし、いわゆるメディアリテラシーも身に付きます。
このように、私自身、これからも成功者の動きをベンチマーキングしながら、さらに仕事の効率を高めようと考えています。
ぜひあなたも、これらの事柄を参考にしながら、仕事ができる人をベンチマーキングしてみてください。

【アウトプット（具体的アクションプラン）】
仕事のパフォーマンスを高めるために、尊敬できる人の行動を徹底的にマネる！

トヨタで学んだ自分を変えるすごい時短術

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