【Vol.288】「なぜ、まだそれができていないのか?」を問う!

【本のタイトル】
コンサルを超える 問題解決と価値創造の全技法

【著者】
名和高司

【引用文章】
さて、WHY?を5回やって、問題の本質に迫ったとする。そして、「何が問題か」がわかった。ここでよくある間違いが、「では、それを取り除きましょう!」としてしまうことだ。
本質的な問題でありながら放置されてきたのには、それなりの理由があるはず、そう簡単にいくはずがない、と考えるべきだ。
同様に、課題の立て方としてよくある間違いが、「こうすべきだ」という結論を出してしまうことだ。「〇〇すべき」というのは答えにはならない。「そうなったらいいね」という希望的観測でしかない。すべきなのは百も承知ではあるものの、そうなっていないから、問題なのだ。
WHY NOT YET?すなわち、「なぜ、まだそうなっていないのか?」を解かなければならない。
この「なぜできないのか?」を考えることが、問題解決のキモ中のキモとなる。
コンサルは4つの問いを立てて、問題を解決していく。
まず、WHAT?何が問題なのか?という問いだ。
次に、WHY?なぜ、それが問題なのか?という問い。
ここで、いきなりHOW?以下の問題を取り除くか?にいくのではなく、WHY NOT YET?つまり、なぜまだそれができていないのか?を考える。
その上で、HOW?それができるようになるためには、どうすればいいか?を問う。
なぜ、3番目のWHY NOT YET?がキモなのか?
通常の3段論法でやると
1 こういう問題がある
2 それをとかなければならないのは、こういう理由だ
3 だからこうすべきである
というわかりやすい論法になる。しかし、実はそんなことは、はじめからわかっていることが多い。むしろわかってしてもできないことが問題なのである。
なぜ、本来やるべきことができないのか?これこそが、問題の本質なのだ。
そこが見えてくると、そこに対するHOWが答えになる。
私がいろいろな企業で問題解決のお手伝いをさせていただくときも、この4つを解いてもらう。その際に、1番の堀どころが、やはりWHY NOT YET?の部分だ。
なぜ、今それができていないかに、その会社の固有の病気が出てくる。それがないと、ありきたりのべき論、教会書的な回答が出て来てしまう。
これが、WHY NOT YET?の力だ。

【具体的アクションプラン】
「なぜ、まだそれができていないのか?」を問う!
→問題解決において、HOWを考える前に、WHY NOT YET? 「なぜ、まだそれができていないのか?」を問う!

#自己啓発 #読書記録 #コンサルを超える問題解決と価値創造の全技法 #名和高司

「人はいつでもスタートラインに立つ事ができる!」そう考えています。たとえ、今まで中途半端な人生だったとしても、多くの失敗をしてきたとしても関係ありません!たった今から頑張ればいい!この瞬間から人生を変えることができるのです!そのことを証明するために、毎日noteを書いています!