【Vol.583】「結果」ではなく、「プロセス」をほめる!

【本のタイトル】
自分のやりたいことを全部最速でかなえるメソッド 高速仕事術

【著者】
上岡正明

【インプット(引用文章)】
子育てでは「ほめて育てる」ことが世の中の常識になっています。これは、社員教育にもいえ、脳は「褒め言葉」をキャッチすると、ドーパミンが分泌され、やる気を司る前頭前野の血流が良くなることがわかっています。しかし、「ほめ方」によっては、社員のチャレンジ精神を奪ってしまう可能性があるため注意が必要です。
コロンビア大学のミューラー氏とデュエック氏は次のような実験をしています。
10歳から12歳の子供約400人に知能テストを受けてもらい、実際の点数は伏せた上で、「君の成績は100点満点中80点だ」と全員に伝えました。その後、3つのグループに分け、以下のコメントを伝えました。
①「本当に頭がいいんだね」
②「努力の甲斐があったね」
③コメントなし
その上で、次の問題にチャレンジするのですが、子供達が「簡単な問題」と「難しい問題」のどちらかを選んでもらうようにしました。
すると、難しい問題を最も選んだ割合が多かったのは、「努力の甲斐があったね」とコメントした②のグループで、90%の子供が選びました。
そして、グループ③は55%、最下位はグループ①の35%という結果でした。
つまり、子供のチャレンジ精神を促す「褒め言葉」は、結果ではなく努力というプロセスを褒めることが大切であることが、この実験からわかります。
ではなぜ、「頭がいいね」と、能力そのものを褒めるグループ①のほめ方は、何も褒めないよりもチャレンジ精神が失われてしまったのでしょうか。
その理由は、プレッシャーに他なりません。「頭がいい」という自分の評判を落とすことを恐れ、間違える可能性の少ない簡単な問題を選んだというわけです。
この実験は、子供が対象のものですが、部下を褒める上でも参考になるでしょう。部下が成果を上げた時、「才能がある」とか「優秀だ」「センスがある」といったその人の能力を褒めることは、逆効果になる可能性があるということです。なぜなら、本当は才能がない、本当は優秀じゃない、本当はセンスがない、と発覚することを恐れて、難しい仕事を敬遠してしまうかもしれないからです。
その逆で、それまで積み重ねてきた努力を褒めてあげれば、部下は安心して次のチャレンジに向かえます。やってきたことを上司が見ていてくれたことを知り、信頼関係を結べるようになるでしょう。
私の経験からは、本書で何度も紹介している「失敗の大切さ」も事前にきちんと説明すれば、その過程からも同じように部下の成長を促進できます。
なぜ失敗したのか、その原因を自分で考えさせて、次の改善策を報告させるのです。失敗は失敗で叱ることはありますが、その報告や改善策がよければきちんと評価します。
もちろん、中には才能をほめてやることで、やる気がみなぎってくるタイプもいます。画一的な指導法では対応しきれないのが指導の難しいところですが、大事なのは部下の心をしっかりと見ることです。
相手がどんな指導を求めているのか。それがわからないようでは、リーダーとして失格でしょう。

【アウトプット(具体的アクションプラン)】
部下のモチベーションを高めるために、「結果」ではなく、「プロセス」をほめる!

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「人はいつでもスタートラインに立つ事ができる!」そう考えています。たとえ、今まで中途半端な人生だったとしても、多くの失敗をしてきたとしても関係ありません!たった今から頑張ればいい!この瞬間から人生を変えることができるのです!そのことを証明するために、毎日noteを書いています!