【Vol.247】因果関係を見極める!

【本のタイトル】
マーケティングリサーチとデータ分析の基本

【著者】
中野崇

【引用文章】
実ビジネスの現場においては、A→BあるいはB→Aのように2つの変数で因果が完結していることはありません。A→B→C→D→Eのように、原因と結果の連鎖が連綿と続いています。
例えばある企業で高い離職率が大きな課題となっており、月間残業時間の量と離職率の相関関係が確認されたとします。
では残業時間と離職率に因果関係はあるのでしょうか。ビジネスパーソンなら誰しも残業時間が少ない方が良いでしょうし、働き方改革の気運が高まっている現代なら「因果関係がありそうが」と自然に考えるでしょう。
実際に離職した社員へのインタビューやアンケートから、次のような離職理由の集計結果が得られたとしたらどうでしょう。(アンケート結果表)
離職理由の上位2つは「成長実感がない」や「人間関係が良くない」で3位は「キャリアアップ」という前向きな理由でした。「残業が多い」は4位と思ったより上位ではありません。
この「離職理由」と「残業時間と離職率の相関」という事実を組み合わせると、「残業時間はもちろんだが、離職率に影響しているのは成長実感や人間関係という別の理由が大きいかもしれない。残業が多くても、日々、成長実感で満たされていたり職場の人間関係が良好なら、離職は抑制できるかもしれない」と考えられます。
ここで、社員の「成長実感がない」と「人間関係が良くない」というスコアの高低と離職率にも相関が確認されたと仮定します。
離職理由の裏側には、それぞれを引き起こしている原因があります。例えば、成長実感がないのは毎日同じ仕事ばかりしているからで、毎日同じ仕事ばかりしているのは、部門内に新しい仕事が生まれていないから、、、というように、部門内に新しい仕事が生まれていないのは部門自体が成長していない。つまり、責任者が自部門の組織力向上や役割拡大を怠っているから、、と行きつけば、部長のミッション設定を変更することで離職率を抑制できるかもしれません。この例で言えば「責任者が部門を成長させていない」という原因がボトルネックです。
ビジネスの課題解決で重要なのは、相関関係の裏側に隠れている因果関係を発見し、ボトルネックにアプローチすることです。因果関係をさかのぼる際に重要なのは仮説思考です。「Yの原因はXで、Xの原因はWなのではないか?」というふうに、これまでに得られた情報から原因の仮説を考えてさかのぼっていきます。関係性に着目する分析のポイントは、相関関係を発見し、相関関係の裏側にある因果関係を見極めていくことです。

【具体的アクションプラン】
因果関係を見極める!
→相関関係だけではなく、因果関係に着目し、正しい課題解決策を講じる!

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