4/11 中国から日本にマスクを送った話
僕が日本から中国に戻った3月中旬、新型コロナウイルスの感染状況は、中国は新規感染者数が少しずつ減り始めてはいたものの、まだまだ気を抜けない状況であった。
中国ではマスクもまだまだ足りていないということだったのと、日本の感染状況はまだそこまで多くなかったこともあり、日本から数箱持ってきて、知り合いに配った。
ところがである。3月末まで感染者ゼロをキープしていた僕の地元が、3/31に1人の感染者が確認されてから、連日新規感染者が確認され、10日間で30人まで増えてしまった。
地元にいる家族の分は足りるだろうと思っていたマスク,状況は一変し、急に足りなくなりそうである。
今は逆に、中国では普通にマスクが手に入る状況になっている。
というわけで、急遽中国から日本にマスクを送った話。
普段、洋服だったり雑貨を中国で仕入れして日本に送るというのをやっているわけだが、いつも使っている運送業者にマスクを送れるかどうか聞いたらマスクは難しいという返事。いろいろ資料が必要な上、正確な理由はわかりかねるが、中国から出す時点で相当数戻されていると。
それ以外でもツイッターを見たりしていると、どこどこの運送業者は送れたとか、送れなかったとか。やはり今この状況、中国から日本にマスクを送りたい人が少なくない。
それこそツイッターで同じように中国から日本にマスクを送った方がいらっしゃったので、どこの運送業者を使って送ったのか聞いて、それを参考にさせていただいた。
その運送業者は、「順豊速運(SFエクスプレス)」。
日本での知名度は恐らくほとんどないと言ってもいいかもしれないが、中国では一番有名くらいの中国民間物流業者である。
中国国内間においては、他の業者に比べ運賃こそ高いものの、その分サービスには定評がある。
僕は以前、急ぎの荷物を広州から約2000キロ離れた北京に送ったら、なんと翌日に着いたのである。2000キロを日本で言うと、大体北海道から九州の距離である。
ここ数日の間だけでも、マスクを送れる送れないのルールがコロコロ変わっているということもあったので、先に微信(WeChat)内にある順豊のオフィシャルアカウントのオペレーターに聞いてみた。
すると、医用(医療用)のものは諸々の資料を揃えなければならないが、非医用(非医療用)であれば、そのような必要はなく、“100枚まで”であれば送れるということだった。
僕らが普段使っているような不織布の使い捨てタイプは基本的に非医療用のものになるので、であれば“送れる”ということになるので、マスク50枚入りのものを2箱、計100枚を持って順豊の営業所に行ってみた。
ここの営業所からは2、3回、中国国内向けの荷物を送ったことがあった。過去にはちょっとした一悶着も経験済み。
こういう営業所になると、なぜかちょっと厳しくて、“身份证(身分証)”の提示が必須となる。身份证がないと送らせてもらえない。彼らの言う身份证というのは基本的に中国人であればみんな持っている身分証のことを指しており、僕らが仮に身分証代わりとしているパスポートを見せたとしてもそれは身分証ではないと言われることがたまにある。なので、担当によってはパスポートではダメだと言い張られ、こっちが負けじと食い下がると、他の担当がきて、パスポートでもいいよみたいな。。
今回もちょっと様子を伺いつつ、日本にマスクを送りたい、自分は外国人だという旨を伝えると
「外国人か〜、多分送れないよ〜」
って、何も確認せずに言われ。。
まぁもうこういうパターンは慣れっこ、想定内!!とにかく諦めずに確認を求めた。
するとちゃんとした?担当者がきて、確認をしてくれ、順豊会社内でも日々条件等変わっているのか、社内メールのようなものを確認してくれ、確かにオフィシャルアカウントで聞いたように100枚までは送れるとのこと。
というわけで持ってきたマスクピッタリ100枚を出す。
発送の手続きだが、中国では今となっては伝票に手書きというのがほとんどなくなり、WeCahtでQRコードを読んでスマホで全てを記入する。
今回初めて知ったが、確かに“国際”という選択肢があった。
郵便番号を入れたら、番地の前まで全て自動で記入されるという便利っぷり。日本の住所を英語表記にするのめんどくさいなーと思っていたので、かなりラクだった。
送り先入力のあとは商品の明細。
間違いなく“非医療用”を選ぶ。
そうすると、目安のお届け日と送料が出る。
4/24ということは約2週間、状況が状況なので仕方がないが、なるべく早く着いてほしいと願うばかり。。
そして実際の送料だが、
132元、約2030円也。
量や重さから考えれば決して安い送料ではないが、今必要としているこのマスクが無事家族の元に届いてさえくれれば。。。
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