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Bridge制作うらばなし『夜更かし』

今日から、今回リリースするミニアルバム『Bridge』に収録される楽曲の裏話というか曲を作ったときに考えていたことなどを、新しい曲から順にゆるーく書いていこうかなと思っています。

ということで初日は4曲目に入ります『夜更かし』です。
これは2020年の夏頃に出来上がったような気がします。そのころは、4月に緊急事態宣言が出され、世の中はとても大変でした。大学に入ったものの授業の開始が遅れ、ライブもバイトもできなくなったので、最初はパンを作ったりしていましたが、徐々に時間を持て余すようになっていました。そんなある日、散らかっている自分の部屋を見て、ふと思い立ち掃除をすることにしました。1週間ほどかけて毎日ちょっとずつ自分の部屋を綺麗にしていくという、なんかこれまでの人生で最大規模の掃除だったような気がしています。まあ大学が普通にあったらそれもできてなかったのかなと思うと、ステイホームありがとうって感じです。
そうやって部屋の片づけをしていると、過去の思い出の品がいっぱい見つかって、なんだか一人でめっちゃしんみりしちゃいまして…。もうすぐ19になろうとしていた当時、高校を卒業したばかりで、なんだかやっぱり未来を強く意識していたタイミングでした。「大学で何しよう」とか「音楽はどうやって活動していこう」なんてことから「(少し先だけど)自分にはどういう方面の仕事が向いてるんだろう」なんてことも考えちゃっていた時期で、過去のことなんか全く気にしていなかったし、人生のピークはこれからずっと先にあると思ってました。でも、多くの思い出の品を見つけたときに、色々な記憶が一気に蘇ってきて、「僕はたくさんの人のお世話になって、数えきれない迷惑をかけてきた。それと同時にそんな僕の面倒を見て、なんだかんだかわいがってくれた人がいっぱいいるんだな」ということに気づかされました。確かに人生のピークみたいな話をすれば、それはもちろん未来にあると思ってるし、これからの人生に希望を見出したいから、過去に必要以上に執着するのは良くないと思ってます。けど、過去に関わってくれた人に感謝する的な意味でそれぞれの思い出をしっかり受け入れて自分自身も受け入れるみたいなことは大事だ、と思って曲を作るに至りました。そんな思いで、昔僕の面倒を見てくれた人たちに手紙を書くようなつもりで、文章を考えてみたら、『夜更かし』っていう曲が出来上がりました。

ってな感じで『夜更かし』のお話でした。夜更かしは新しいので、あんまり知られてないかもしれんのですが、レコーディングやミックス、マスタリングを経てすごくよい感じの音源に仕上がってるので、とっても気に入っています。

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