樹氷
エッセイ記事をまとめます
私には小学校からの付き合いで、今もまだ連絡を取り続けている友人が一人だけいる。小中の頃はクラスが違っても家が近かったので登下校が一緒、部活動もまた同じだったので休日の練習も一緒だった。 高校から別々になり、その後私が地方の大学に進学したり、引っ越したこともあって、今ではもう年に一度会うか会わないか、たまに何かメールをやりとりするだけだ。 でも、何だかんだでここまで長い付き合いになるのは彼女だけなのだ。 先日彼女が結婚することになり、その話を母(もちろん彼女のことも知
二十代も後半になってくると、改めて今後のことを考えるようになる。 特に友人や年の近い周りの子たちが結婚していくのを見ていると、ああ、私もそんな年だよなあと思う。――ただ、どこか他人事のように。 周りの子たちが次々と結婚し、親になっていくと同時にどこか置いて行かれたような気分になり、焦る自分も確かにいる。 だが一方、おかしな話かもしれないが、よくよく考えていくと別に誰かと付き合いたいとか結婚したいとか考えていない自分もいる。 もちろん、本気で好きな人がいて、お付き
小学生来の友人から、籍を入れるという報告があった。 もう二十代も後半、あと数年で三十路を迎える女子なのだから別におかしくはない話だ。むしろすでに結婚して子どもを育てる親になっている友人も多い。 心の中ではいつかこんな日が来るのだろうと漠然と思っていたので然程驚きはしなかった。すんなり「あ、そう」と思った。 でも後になって、おめでとうの気持ちと共に、どこか置いて行かれたような少し寂しい気持ちを覚えた。 そして、何と言うか……「呪いが解けたな」と感じた。 彼女とは
はじめまして。樹氷と申します。 この度、noteというものを始めてみました。 他でブログを数年やってきたのですが、そこでのコミュニティではどうも書き辛いと思うことがあり、新しく場を設けることにしました。 といっても使い方はブログと然程変わらないと思います。 二十代も後半に入り三十路の方が近くなった女子の独り言、備忘録でございます。 創作も含め、書きたいことを気楽に綴って行けたらなあと思っております。 どうぞよろしくお願いいたします。