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2020年秋ドラマ感想〜SFと恋のはざま〜

録画して見て、配信で見て、と、やっとこの秋のだいたいのテレビドラマの一話までは見ることができました。
仕事して一息ついて、寝る前に見られるドラマって、残念ですが今は週に5~7本くらい。他にもおもしろい娯楽はたくさんあるし、あれも見たいこれも見たいとあっぷあっぷしつつ、個人的にはこの3つだけはリアタイして見ておきたいかなー。

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タイトル長くて略称で描きましたすみません。
チェリまほ=30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい
#リモラブ=#リモラブ〜普通の恋は邪道〜
恋あた=この恋あたためますか
ルパンの娘=ルパンの娘
朝顔=監察医 朝顔
こいはは=恋する母たちです。

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「未知のウイルスに侵された世界。恋人たちはふれあうことと身の危険、どちらをとるのか、考えながら愛し合うようになっていた」
そんな、SF映画の設定のようなことが現実になったら、誰もマスクしていない恋愛ドラマが、SF作品に見えるようになってしまった。

コロナ禍な今、ドラマをどう描くか。
作り手の人たちもたいへんだとは思うけれど、見ている私も、今のこの状況をテレビドラマの中にも見たいのか、それともせめてドラマ見てる間くらいは忘れたいのか、もやもやと自分に問いかけています。ドラマの中でマスクなしでぎゅーぎゅーに近くにいる人たちを見ると、つい、「密!」って思ってハラハラしちゃう。どうしたらいいんでしょうね。
「これはたぶん2019年くらいのお話」って思えばいいのか、それとも脳内で見えないマスクを描いて落ち着くのか。

そんな中、#リモラブは、マスクして口元が見えなくても目力と動きとセリフの力で話をどんどんおもしろくしていってて、こんなやり方もあるのかーと毎週うなってます。
マスクしたままのキスシーンなんて、よく思いつくなあ。

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一時期多かった「働く人たちの仕事ドラマ」が今期は少なめで、その分「恋愛ドラマ」多めになっているような気がします。
そして「恋愛ドラマ」と言っても、範囲が広い。男女の恋、男男の恋、会ったことのない人への恋、恋かどうかもよくわからない思い、恋をしない人の思い、など。全部まとめて「恋愛ドラマ」とくくっていいのかな、こんなにいろいろなんだから。「思いドラマ」とか…何か、新しい言葉が必要な気もする。

今期、ぶっちぎりでおもしろいチェリまほは「思いドラマ」の最先端で、いろいろな「人の思い」をていねいに描いていて、すばらしいです。
特にうわーって思ったのは、居酒屋のシーン。先輩社員に王様ゲームでキスしろと迫られる若手社員たちの気持ちとそれぞれの対応に、ぐっときました。おでこにキスして誰も傷つけないように気を配る人(でも本人はひそかに傷ついている)、「王様ゲームなんて古い」と言い切る人、それを聞いてほっとする人。その王様ゲームをした先輩たちも悪人ではないのに、うっかりこんなことをやらかしてしまう。その一連の流れに、「そうだよねえあるよねえこういうことーーー」って深くうなづきました。
他にも、そういう「思い」とか「心の傷」とか「その傷を癒そうとする人」について「ああああ」ってなるエピソードばっかりで…ほんとにいいドラマです。


それにしても「ころなか」って言いづらくないですか。「コロナ鍋」「コロナ渦」って言いたくもなるよね。

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