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私は、 おっさんずラブ in the skyが好きです。

↑タイトル通りのことをただ書くだけのnoteです。ツイッターで書いていたことを練り直した部分もあるので、それ読んだよ、という話も含まれます。しつこい性格でごめんなさいね。ではどうぞ。

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11月2日23時15分。第1話が始まる時は、今思い返すと、むちゃくちゃ緊張してテレビの前に座ってました。祈るような気持ちで、春田と武蔵を待ってた。あれは…嵐の中の離陸としか言いようがなかった、と思います。それでもあの人たちは飛ぶと決めた。だから私には祈るしかできなかった。どうか、ご安全に。

正直なところ、最初は「詰め込んだなー、とっちらかってるなー」という印象で、とにかく出てくる人数と初めての要素が多くて忙しく、そんな中でものすごく飛ばしてる黒澤キャプテンに笑わされっぱなし、でも物語の中心となるべきエピソードは弱く、このバランスで大丈夫?と思いながらハラハラ見守っていたのですが…1話ラストのシノさんで全て吹っ飛んだ。えええええ。ノーマークでしたよシノさん! マジで? 切ない担当、シノさんだったのー?!

第2話は、もう登場人物の紹介が済んだのでなんとか無事な飛行、シノさんの切なさと武蔵のとんでもなさと、そして最終兵器成瀬くんのあざとすぎるプロフェッショナルなかわいさで心乱れ打ち。
でも彼ら3人が順調に飛ばしてる分、肝心の主役、春田の影が薄い。もっと前面に出てくれないと、なんで彼がモテるのか、説得力がないんだよなあ、とここでもハラハラ。
でもまたラストの、まさかの親子関係発覚でそういうのが吹っ飛ぶ。あ、このドラマ、毎回ラストで「どーゆーことー?!」と叫んで来週まで待てない気持ちにさせる作戦だな、オッケー受けて立つぞ…と思ったら、本編終わったあと、エンドレスレインな次週予告でとんでもない爆弾を投げてくるという、そ、そこまで求めてないから、という情け容赦ない攻撃。

何があったのか早く見せてくれ頼む…とふるえてむかえた第3話。恋の矢印を受けるばっかりだった春田の、微妙な変化。成瀬くんの魅力大爆発。夕日の中のシノさんはすでに国宝クラス。そしてまた予告で爆弾。ほぼ無表情な春田なのに、何考えてるかすべてわかってしまうという。これは、やばい。来週が待ち遠しい。

ここでやっと、あれ、これはただのドタバタラブコメじゃないぞ?おや?という気持ちに。
よくわからないけど、なんかすごいことをしてない? 毎回大笑いして、ラストでびっくりしたり切なくなったりして、そして予告で悲鳴をあげて、土曜日が待ちきれない。こんなに気持ちを揺さぶられること、最近あったっけ?

そして先週の第4話、キムチ鍋とプチ武蔵(座長、笑いを隠しきれてない…あれをそのまま使っちゃう監督ー!)、CG満載の卓球黒澤杯、笑いすぎて腹筋がちぎれるかと思った前半。ここでとうとう、黒澤春田の古参2人と、新入のシノさん成瀬くんの2人の組み合わせが本当にきっちりハマって、ドラマの作り方もこなれて、うんむちゃくちゃおもしろい!
物語の展開も安定飛行になったし、よしこれは楽しいラブコメだ!

…と思ってました。ここまでは。

そして、後半へ。

あんなに卓球台を挟んで飛び回り怒鳴りあっていたみんなが、ぴたりと黙り、ほとんど動かない。

春田にはグラタンを高値で売りつけようとしてたのに、シノさんにはおかかおにぎりを山盛り差し入れる成瀬くん。初めてだからどうしていいかわからないまま。それだけなのに。
絶対興味ないくせに、古墳の展覧会チケットを2枚買ってくる春田。それだけなのに。

ソファで、シノさんにぴったり寄りかかって眠る成瀬くん。2人を見ている春田。それだけなのに。
シノさんに軽く頭を撫でられた成瀬くん。春田の手の中で握りつぶされるチケット2枚。それだけなのに。

彼らが何を思ったのか、ここまで隠されていた春田と成瀬くんの矢印が誰を向いているのか、すべてわかってしまう。どこにも「好き」の言葉がないのに、わかってしまう。
この、緩急。動と静の対比。

役者さんたちのわずかな喉元の震えや、揺れた目の光を確実にとらえるカメラ、「今の気持ち」の色をあてる照明。

そういうたくさんの人たちの力で、繊細に作られた恋愛ドラマ。

第4話で、こういうのやろうとしてますよ、という野望みたいなのが、全部見えた気がします。

…ていうかなんなの5話予告。ほんとに悲鳴あげちゃったよ夜中に。心臓止まったよ。
そうだ、すっかり忘れてたけど座長がエロスのリミッター外すとたいへんなことになるんだった! そういう人だったー!
あれを本編で見るのはほんとに危険なんじゃないか、自分にとって致死量なんじゃないかと思いつつ…みんな生き残りましょうね!

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キライは好きには勝てません。ツイッターを始めて10年をこえて、今までに好きなものもキライなものもなんでもツイートしてきましたが、何かをキライだという話からは何も生まれませんでした。でも好きだというツイートからはたくさんのいいことが生まれました。新しいつながり、思ってもいなかったお仕事、知らなかった楽しい世界。
だから自信を持って言い切ることができます。好きは、キライより強いです。

私は、 おっさんずラブ in the sky が、好きです。大好きです。

書き足りないことがまだあるので、そのうちにまた好きだって話、書きますね。



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