さとうさんの対応

まだ出会って間もない頃、同じ喫茶店で働いていた僕とさとうさん。

お客さんは年配の方が多くて、新聞を読んでたり作業してたりと、とても静か。
ある日、一人のお客さんが大きな声で電話を始めた。かなり大きな声。
仕事の電話っぽいので邪魔はしたくなかったのだがあまりにも大きいので外で電話してもらうように僕がこっそりお願いしに行った。

そしたらかなり怒鳴られた。…嘘でしょ!?

そこにさとうさんがソロソロとやってきた。
さとうさん『あの、もしかしてあおり運転とか    
 したことあります?』

お客さん「はっ!?」
さとうさん『どんな人がするんだろうってずっと思ってて…もしかしてと思って…』
お客さん「なんだお前」
さとうさん『ただ興味が湧いて…すみません』
お客さん「ふざけんなよ、もういいよ」
さとうさん『すみません………でしますか?』
お客さん「…知らねえよ」
     お客さん帰る
僕「さとうさん、ありがとうございます」
さとうさん『…絶対してる!わかった!ああ言う人だ!ふんふんふーん♪』

と奥に戻ってくさとうさん……

好きだ。

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