初心者向けの対戦ゲームって何?って話 〜「駆け引き」の存在する対人ゲームは簡単じゃないと思う〜

どうもサトガミです。身内で始めたマインクラフト、多分一番死亡率高いです。何でも出来る自由度の高いゲームって、寧ろ出来ることが多いからこそ考える事も多くて苦手なんだなーとつくづく実感している所であります。そんなこんなでパラサイトプレイヤー化していますが、私は元気です。

さて、私の近況はさておき、今回のお気持ちはタイトルの通り「初心者向け対戦ゲームってなんぞや」という文章になります。「どういったものが初心者向けなのか」というよりは、「ぶっちゃけ初心者向けって解釈の問題じゃねぇか、というかそもそも初心者向け対人ゲームなんかあるのか」といった内容をダラダラと垂れ流すので、今回は比較的不愉快係数は低いかもしれない。知らんけど。良ければお付き合い下さい。

では、対戦よろしくお願いします。



「遊びやすい」とは「簡単」なのか?

前置きになりますが、今回は格ゲーについての考察ではないです。あくまで「対人ゲーム全般」への考察なので、そこだけ注意して読んで頂きたい。

先日、ビジュアルノベルゲーム「月姫」のキャラクターを使用した対戦格闘ゲーム「メルティブラッド」シリーズの最新作「MELTY BLOOD:TYPE LUMINA」が発売されました。人気企業のタイプムーンさんの最新作であり、「Fate」シリーズからセイバーも参戦した事もあってなのか、かなり人気は高い印象。ランクマッチとかも連日沢山の人が遊んでる気がします。

私も勿論遊んでます。自称格ゲーおじですし。昨今の格ゲーに比べれば遊びやすい部類だと思いますし、総合的なキャラバランスもまあまあ安定しているように感じる。ストーリーモードも充実してますし、今作から入る人でもそれなりに楽しめるのではないかと。私も、カジュアルプレイヤー向けの考察動画を毎週火曜日に配信してるので良かったら見に来て下さい(ダイマ)。

さて。本当ならここで「初心者向けの考察動画」って言いたい所だったんですけど。残念ながら私は自分の心に嘘はつけないので、そんなタイトルにはしませんでした。あくまで「カジュアルプレイヤー」という、いうなれば「たまに友達と遊ぶ程度」だったり「身内で軽く遊ぶくらい」を意識した言い方にしてます。正直、遊びやすいと言われている、というか私もそう思うけど、そんな新作メルブラですら、初心者向けではないと思います。



FPSの話もしましょう。私は数年前に「誰でも遊びやすいし、面白いからやろうぜ」と誘われてバトルロイヤル型FPS「Apex Legends」を始めました。その昔CoD:BO2を遊んでいた事もあるので自分のFPSの実力は知っていたつもりです。私は正直遊びたくありませんでした。下手なの分かってたし。

一年以上遊んで、たまたまオクタンという趣味ぶっ刺さりのキャラを見つけて、運良く2000ダメージ取れて、そして今。正直このゲームで一番楽しい瞬間は建物漁りながら喋ってる瞬間です。戦ってる時が楽しいと思った事は今日まで数える程度しかありません。怖いし。気付いたら寝てるし死んでる。なんか変な所から撃たれる。つまらん。

つい先日、少し遊びましたが12戦くらいやってスコアは0キル14デスでした。まあ下手です。格ゲーやってて負けたら「はい次ー」で流すのに慣れてても普通にしんどい。「慣れないうちはそんなもんだよ」も続くと普通にダルいのはもう皆さんご存知でしょう。フルカスタムされたR99でデコイ一つ削りきれない私ではこんなもんです。メンバーがダメ取りしてキルをとる中、1人だけ羅列する0を見る事のなんと惨めな事か。そんなこんなで、私は正直FPSは苦手です。悪く言えば嫌いです。



とまあ、少々見苦しい文章も書き連ねてしまいましたが私事でもあるので一先ず置いといて。「格闘ゲーム」や「FPS」のようなゲームジャンルに然り、ガンダムVSシリーズやディシディアFFシリーズのような対戦アクションに然り、対人要素のあるゲームは世間的に「難しい」とよく言われるジャンルである、と思います。「殴って倒すだけ」「撃って倒すだけ」と根本的なルールは単純明快。しかし、ここに絡んでくる「駆け引き」という要素。これにより、対人ゲームの難易度は極端に跳ね上がります。そして、この難易度を度外視してしまうと、妙に難易度が低く感じてしまう……それが「初心者向け対人ゲーム」の正体だと思います。



「慣れ」が産む格差と勘違い、「理解のしやすさ」が「遊びやすさ」ではない

前の章で書いている私の文を見て「何当たり前の事言ってるんだ」と思った方もいるでしょう。そうです。当たり前の事しか書いていません。しかしながら、最近はその当たり前の事を踏まえずに対人ゲームを「初心者向け」と言ってしまう人はあまりにも多い。かく言う私も、つい先日までは言っていた人間なのですが。

世間的によく言われる「初心者向け」とか「簡単」といった言葉は、「覚える事が少ない」とか「出来ることがシンプル」といった、システムや操作について記憶することが少ない事を指しているように感じます。まあ確かに、覚える事が少なければ後は数をこなせば体に馴染むまでも早いでしょう。そうすれば、誰でもすぐに楽しく遊ぶ事が出来る。でもそれは、「初心者に向けられたゲーム」ではなくて「初心者『も』遊べるゲーム」な訳で。当然、初心者も使い易いシステムを経験者はその「経験」を糧に更に上手く使いこなす訳です。結局、「誰でも出来る」という謳い文句も危険な訳ですね、文字通り「誰でも出来る」ので。

さらに、シンプルなら誰でも強くなりやすく、簡単に遊べるという、その理屈が通用するのは「一人用ゲーム」である場合であるとも思いましすね。それに、例え一人用であっても敵の行動パターンが多かったり、ランダム性の強い動きをされると例え操作がシンプルでも難易度が上がります。

対人ゲームにおいては、どんなにゲームの操作を覚えた所で、敵の動き方次第で勝ちも負けもします。最近ではトレーニングモードや射撃訓練場のような自由に練習出来る場所もありますが、結局の所、ここでどれだけ丁寧に動けようとも相手の動き方次第では微塵も通用しない、なんてのはザラです。自分も相手も人間なので、普通に成長しちゃうので……必死こいて練習したのにあっさり返されたりした日には発狂もんですよね。

対人戦とは、人が相手であるからこそ、どう動くか分からない。ジャンケンのようなシンプルなゲームでさえ、相手がどの手を出すか分からないからこその奥深さ、そして難しさがあります。極論ですが「操作が簡単」というのは「ジャンケンで出せる手が覚えやすい」と言っているようなものですし、ジャンケンの難しさとは何の関係も無いわけです。しかもこれがゲームとなれば、自分はやっと行動覚えたばかりなのに、相手は練度もたっぷり、しかもシステムの応用の仕方も知ってる。逆もまた然り……ゲームの難易度とは、システムも踏まえた上でどれだけ「駆け引きの択が少ないか」だと思います。だから、格ゲーなら歩いたりジャンプしたりの要素は撤廃して「「殴る」か「守る」か「投げる」しかない」ならまだ簡単ですし、FPSも全部早撃ち勝負にしてしまえば駆け引きもへったくれもないので難易度はぐんと落ちます。まあ当然、そんな事になればゲームとしても面白く無くなるのは火を見るより明らかですけど。

とはいえ、この「駆け引き」の要素が絡んでくる以上、対人ゲームで初心者向けのゲームが生まれる事は難しいでしょう。チーム戦のあるゲームなら味方とも「駆け引き」が発生しますし、それを意識すると尚更難しい。「駆け引き」の上手さは「経験」の数が直結しますが、この「経験」とは即ち「慣れ」でもあり、「慣れ」の感覚は身体に馴染み薄れていきます。「初心者向け」を謳って人に対人ゲームを勧める上では、自分の身体の中にある「慣れ」を度外視して、何も知識がない上でも、誰とでも十分戦えるのかどうかが肝になってくるのかなーと思いますね。


最後に

いかがでしたか?

コロナ禍の影響かゲームで遊ぶ人は増えてきて、その度に「初心者向け○○」といった題材のモノも増えていますが、対人ゲームに限らず「初心者向け」の線引きがどこで成されているかをしっかり見極め、また実際に自分で遊んでみるのが一番かと思います。また、対人戦は先述した通り「慣れ」がモノを言います。相手との「技量」「知識量」はよく見極めましょう。それから、「最初はそんなもんだよ」には気をつけて下さい。「自分がこうだったんだから」という相手への押し付けの言葉です。自分の技量等は一切考慮していないとこの言葉が出てくるので鵜呑みにしないようにした方が良いです。

また、どうしても対人ゲームを遊びたい、って人はまず、自分の得手不得手は勿論、「自分がやりたいと思うかどうか」のモチベーションとの相談も大事。そして何より対人ゲームで遊ぶ時は、何より「無理しない」事が一番。無理しない程度に経験値を積んで、辛くなったらやめましょう。で、時々身体伸ばしたり動物の動画見たり、一人用のゲームしたりするといいんじゃないですかね。私はウチの猫達と寝たりしてます。


それでは、雑な締まりですが今回はこの辺で。「初心者向け」には気をつけてねってお話でした。


〜アイドルマスタースターリットシーズン、面白いしグラフィックいいよねって思う今日この頃〜


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