【要約】リンダ・グラットンさん、アンドリュー・スコットさんの「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」は令和の必読書の一冊!
どうもこんにちは。チカトサです。
今回は、リンダ・グラットンさん、アンドリュー・スコットさんの「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」の要約をしていこうと思います。
この本は当たり前になってくる人生100年時代の生き抜き方を教えてくれる1冊です。
若い方だけでなく、30代、40代以降の方にとっても大事な話をしてくれています。
この本を読むことで、長寿を災いではなく恩恵として享受する方法を知ることができます。
読み終えた後は、自分なりのマルチステージを立てたくなります。
というわけで、この記事では「【要約】リンダ・グラットンさん、アンドリュー・スコットさんの「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」は令和の必読書の一冊!」について書いていきます。
リンダ・グラットンさん、アンドリュー・スコットさんの“LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略“とはどんな本?【概要】
「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」は 、2016年11月に発売された世界的なベストセラー本です。
違和感のない日本語訳本で、集中して読めば全400ページを【約1週間】で読み終えることができます。
リンダ・グラットンさん、アンドリュー・スコットさんのプロフィールも紹介しておきます。
リンダ・グラットン
ロンドン・ビジネススクール教授。人材論、組織論の世界的権威。
2年に1度発表される世界で最も権威ある経営思想家ランキング「Thinkers50」では2003年以降、毎回ランキング入りを果たしている。
フィナンシャルタイムズ紙「次の10年で最も大きな変化を生み出しうるビジネス思想家」などに選出。
アンドリュー・スコット
ロンドン・ビジネススクール経済学教授、全副学長。オックスフォード大学を構成するオール・ソウルズカレッジのフェローであり、かつ欧州の主要な研究機関であるCEPRのフェローも務める。2005年より、モーリシャス大統領の経済アドバイザー。
“LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略”の 目次は以下の通りです。
100年人生とは
私自身、初めて知ったことなのですが、
2017年のユーキャン新語・流行語大賞候補として挙がった「人生100年時代」という言葉はこの本が元ネタとなっているそうです。
日本では「少子高齢化」「超高齢化社会」「年金問題」「老後2000万円問題」等と、
長寿化 → ネガティブなもの
といったような報道が度々なされています。
上記の諸問題を解決すべく、応急処置としての施策は「年金受給年齢の引き上げ」「投資の促進」「副業解禁」といった、国民の自主性に大きく依存している印象を受けます。
「100年人生を全うするには、国に頼らずに自力で頑張ってね」
そう言っているのです。
それもそのはずで、年金受給者の国民が増えるということは、
年金受給者が増える → 年金負担が重くなる → 財政破綻
という問題が目に見えているのです。
また、寿命が延びるにつれて健康寿命も延びると言われており、年金受給年齢の引き上げによって引退年齢は当然のように上がってくるでしょう。
3ステージ人生の崩壊
18世紀半ばから19世紀にかけて起こった産業革命以降、義務教育という教育制度が始まり、
教育 → 勤労 → 引退
という3つのステージの人生が定着していきました。
これは人生が70年で済む時代においては機能してきましたが、100年時代には到底対応しきれません。
〇人生70年の3ステージ
〇人生100年の3ステージ
というあまりにも長い勤労期間を過ごすことなります。
この長すぎる勤労期間が問題なのです。
教育で培ったスキルや知識はやがて陳腐化し、中級階層の仕事はAIやロボティクスに代替されやすく、労働人口のドーナツ化が進みます。
そこで出てくるのがマルチステージです。
3ステージでは対応できない部分を補足し、100年という長い人生を全うするためにも、3ステージの人生からマルチステージの人生へと変化を遂げなくてはいけません。
マルチステージの人生へ
マルチステージとは旧来の3ステージに加えて、自分なりの人生フェーズをカスタマイズして個々の人生ステージを作り上げていくのです。
例えば、仕事を辞めてボランティア活動をしたり、自己投資のためにスクールに通ったりです。
マルチステージ人生で難しくなるのが、資金計画です。
ステージの移行期間に突入するということは、生活が一変することになります。
仕事を退職をすると収入が減りますし、自己投資をすると大きな支出が伴います。
そこで3ステージの人生が露呈し始めている主要な欠陥に対処する道を開くき、人々が長寿の恩恵に浴せるチャンスを広げるための、いくつかの新しいステージが多くの人の間に既に始まっています。
新しいステージ
マルチステージによって始まる新しいステージは、教育や勤労とは違い、用意されたものでもなければ、同世代の人の行動を見て真似するものでもありません。
どの時期に、どのステージを取り入れるかは人それぞれで、人生の状況や思考によってカスタマイズしていきます。
以下のステージは既に多くの人に実践されており、年齢関係なく取り入れることで、若さを保ち活気のある人生を送る手助けになります。
〇 エクスプローラー
エクスプローラーとは読んで字のごとく探検者を意味します。
あらかじめ1年と決められたギャップイヤーに世界中を旅行するのとは違い、新しい自分を発見することを目的とした探検です。
言ってみれば「自分探しの旅」です。
旅先の人々と関わりを持つことが望ましく、適した時期は18~30歳ぐらいの時期、40代半ばの時期、70~80歳ぐらいの時期です。
〇 インディペンデント・プロデューサー
旧来のキャリアの道筋から外れて自分のビジネスを始めた人たちがこのステージに該当します。これまでの起業家とは異なる新しいタイプの起業家になったり、企業と新しいタイプのパートナー関係を築いたりして経済活動に携わります。
簡単に言うと、「職を探す人ではなく、自分の職を生み出す人」です。
生産活動を通じてお金よりも学習することに重きを置かれ、携わる仕事は短期的なものが多いのが特徴です。
年齢に限定されるものはありません。
〇 ポートフォリオ・ワーカー
異なる種類の活動を同時並行に行うのがこのステージに該当します。
1週間の内、3日は有給の職に就き、1日は地球コミュニティの活動をし、1日は趣味に打ち込み、1日は慈善団体の理事会に出席する、といった具合です。
わかりやすく言うと、最近流行りの「副業」ではなく「複業」です。
このステージに移行するには、フルタイムの職に就いている内に小規模なプロジェクトを通じて実験を始め、スキルや業績、人的ネットワークを広げていくといった準備が必要不可欠になります。
どのステージに移行するにしても、無形資産への投資が行われることになります。
その代償として金銭的資産が減ることは避けられません。
それを前もって準備しておく必要があります。
無形資産への投資
資産には、
金銭的資産や株、不動産等のお金に換算できる有形資産と、
友情や家族、スキルや知識といったお金には換算できない無形資産とがあります。
無形資産が有形資産を築く上で支えになってくることもあり、この相互関係は非常に重要です。
100年時代を生きる上で、2種類の資産のバランスを取ることが欠かせません。
無形資産には多くのモノが含まれ、長寿化との関係を基準に3つのカテゴリーに分類されます。
①生産性資産
人が仕事で生産性を高めて成功し、所得を増やすのに役立つ要素。
スキルと知識が主たる構成要素であり、その他にも仲間や評判、影響力といった要素も含まれる。
②活力資産
肉体的・精神的健康と心理的幸福感を指します。健康、友人関係、愛、パートナーや家族との良好な関係は、私たちに幸福感と充実感を持たせ、前向きな気持ちにさせるものです。
③変身資産
100年ライフを生きる人たちは、その過程で大きな変化を経験し、大きな変身を遂げることになります。そのために必要な資産が変身資産になります。
自分についてよく知っていること、多様性に富んだ人的ネットワークを持っていること、新しい経験に対して開かれた姿勢を持っていることなどが含まれます。
これらの目に見えない無形資産に投資することは、有形資産に投資するのとは違い、常に時間や労力が必要になります。
そのため、過酷な労働環境にいる人が築くことは難しく、
ワークライフバランスがより重要になってくる、と言えるでしょう。
リンダ・グラットンさん、アンドリュー・スコットさんの“LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略“を読んだ感想
この記事では、リンダ・グラットンさん、アンドリュー・スコットさんの「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」について書いてきました。
この本を読んで思ったことは、まるで僕のことを書いているのではないかというような感覚になりました。
というのも僕は建築系の大学を卒業し、そのまま建築関係の仕事に長年従事していましたが、30歳になってからプログラミング学習を開始して、ITエンジニアへと転職をした経験があるからです。
今後はインディペンデント・プロデューサーとして自分のビジネスを確立させるステージへと移行していきたいと思っています。
というわけで、今回の記事は以上です。
ぜひ、また見に来てください♪
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