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素直すぎる映画レビュー2

「グレイテスト・ショーマン」
なぜか中々見る気になれなかったミュージカル映画。大体のミュージカルは楽しいから大好きなのに。なんででしょう。
観終わってから最初の感想は、わかりやすい話、わかりやすい表現、わかりやすい豪華な演出、スピーディーに進む話。日本人の大好きな要素が盛りだくさんだなと思いました。というか、普段映画とかミュージカルを見ない人たちでも楽しめるというか。伏線とか歴史とかそういう細かいところは置いておいて、楽しめる映画だなと思いましたね。

衝撃だったのは、一回も見たことがなかったのに、全部の歌を知ってたところ。CMで流れたり、テレビで流れたり、若い歌手たちにカバーされていたり。知らず知らずのうちにコンプリートしてたなんて。

どんな人種でも仲良くしようよ!みたいな話かと思っていたら、コンプレックスを逆手に取って胸を張りなさい!という感じでした。
僕にはあまり刺さらなかったですかね。
コンプレックスを愛するのはとても良いことで素敵なことですけど、別に胸を張らなくても。と思ってしまって。
時代でしょうかね。現代は戦う必要かほんとうにないですもんね。

ヘアスプレーに出ていたザック・エフロンが出ていたり、母親役のミシェル・ウィリアムズなど、大好きな人が出てきた時がすごく嬉しかったです。


「ハミルトン」
これまたミュージカル。これは、ブロードウェイで上演されているミュージカルを映像化したものです。なので、観客の声もたくさん入っているし、リアルな舞台感がビンビン伝わってくる映像でした。

アメリカの独立から建国までを、1人の男の人を軸に描いているストーリーになっています。

ハミルトンは「In The Hights」と作った人が同じです。やっぱり、メロディーラインがピカイチ。ミュージカルらしくなくて、気持ちのいいメロディーです。

そして、演出が凝りまくっていました。アンサンブルの衣装も上着を変えれば、どこの国の話かわかるようになっていて、脱げばエキストラ、ジャケットを着ればイギリス。みたいに上手に使い分けてました。しかも衣装が可愛い(ここ大事)。
裁判をラップバトルで表現したり、感情を早口なラップで捲し立てたり。背景は変わらないのに机や椅子、人の配置だけで表現していくのが、舞台ならではの演出方法で、とても刺激になりました。

ちゃんと笑いも涙もあって、すごく大好きなミュージカルになったんですけど、
ラップで紡いでいくので内容量が膨大。まだ終わらないの!?まだあるの!??と、何回も思ってしまいました。
でもそんなところも大好き。

「プラダを着た悪魔」
これも見たいと思って中々再生できなかった映画。
この映画が良いことも知っていたし、大好きなことも知ってたからこそ、再生できませんでした。

予想していたストーリーは、悪魔みたいに怖い上司と仲良くなる。みたいな簡易的なものをイメージしてたんですけど、
見てみると全然違った!
悪魔と契約するかのように、華やかな業界に魅了されて、のめり込んでいくっていうストーリー。「そっちか!!」と驚かされました。
のめり込む気持ちもよくわかるし、めちゃくちゃ頑張ってもいる。なのに、何かが満たされない。そんな絶妙な温度感がほんとに鮮彩に演出されていて、もうずっとソワソワしました。

仕事を辞める時キッカケになるワードチョイスもすごく良い。何かがプツンと切れてしまう瞬間のリアルなこと。ありますよね。前から聞いてた言葉だし、わかってたはずなのに、ふとプツンとなってしまう瞬間。でもその瞬間は他人には案外伝わっていなくて。

「寄せ集めた宝石よりも自分で磨いたダイヤ」この言葉が僕の頭に浮かびました。
綺麗なものは最高だし集めたくもなるけれど、自分で磨いたダイヤは固くて割れない最強のお宝になりますよね。

ここまで頑張るエネルギーくれる映画。やっぱり最高ですね。

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