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だんなさま

目まぐるしい毎日の中、日常生活でちょっとした隙間時間でマインドフルネスができないかなあと、あれこれ実験しています。

お寺に行って座禅の修行をするのが一番いいとは思いますが、なかなかそこまで行けない中、日常生活の中に取り入れる「生活禅」や、「歩くマインドフルネス」や「食べるマインドフルネス」というものもあることを知りました。

それなら、もっとブレイクダウンして
「信号待ちマインドフルネス」や「エレベーターマインドフルネス」、「電車内マインドフルネス」もあっていいのではないか。

と、「プチプチマインドフルネス」(プチのもっとプチということで「プチプチ」、、)なるものができないか実験しています。
(なんだか、あの「プチプチ」をひたすらなにも考えずにひとつずつつぶしていくもの「マインドフルネス」になるかなあと思ったり。)

ただ、信号待ちやエレベーターの短い時間ではなかなか切り替えが難しいなあとも感じ、電車内での数十分間、座らず(座ると寝てしまうので)立ってつり革につかまりながらのプチプチマインドフルネスをあれこれ試してみています。

先日、会社に向かう電車の中での出来事。

ちょっと車内は混んでいたのですが、つり革をつかんで立った正面に座っている人が駅に着くたびに周りをキョロキョロ。

この人はどこかの駅で降りる人だなあと期待感が高まり、、あれ自分は「電車内マインドフルネス」をやろうとしているんじゃなかったけ?と、もう座ろうとしている(座りたい)自分もいてなんだか苦笑してしまいました。

とは言え、キョロキョロする割にはなかなか席を立とうとしない。。

やはり、「電車内マインドフルネス」をやろうと思い、目を閉じて数字を1から10まで数える数息観をしてみました(立ってやるものではないかもしれませんが「プチプチマインドフルネス」ということで)。

そんなことをしていたら、なぜだか分かりませんが「だんな」という言葉がぽろりと頭の中から出てきました。

だんな、ダンナ、旦那??。。

旦那様の「だんな」?

なんだろうと思い、スマホで調べてみたら

①布施をする人、またその人。檀那。②夫(配偶者)。③商家の主人。。檀那(だんな)は仏教用語とのこと。。

なるほど、、「だんな」は仏教用語なんだ、、知らなかった。。

と、ふむふむとスマホで「だんな」の意味を読んでいて、画面に目を奪われているスキに、目の前でキョロキョロして座っていた人が立って降りていくのに一瞬反応が遅くなり、隣に立っていたお嬢様がスルスルとその席にに座ってしまったのです!。

うぬぬー、あなた様は隣に立っていましたよねっ!この席は自分が正面に立ってだいぶ前から狙っていたのに~~

と心が一瞬ごわごわしてしまい、マインドフルネスもあったものではなくなってしまいました(汗)

ただ、そのお嬢様、なんだか顔色悪く、まあ、仕方がないかなあと思い、、
もうマインドフルネスどころではなくなってしまいました。

とは言え、「だんな」が気になり、「くらしの仏教用語豆辞典」で調べてみると、とても意味深い言葉であることが分かりました。

日常生活で多くの仏教用語が使われていることを実感しました

檀那(だんな)
「ダンナさま」とは、いろいろな場合に用いられます。たとえば
主人のこと、夫のこと、お客のことなど、その意味は様々です。
檀那(旦那)の語源はインドです。
サンスクリット語の「ダーナ」を漢字にするとき、音で「旦那」、意味で「布施」と訳しました。ですから、旦那と布施は同じ「ほどこし」という意味です。しかし、旦那は、やがて、布施をする人を指すようになりました。

同書(下)P68

なるほど、、「だんな」はある意味、人が困っている状態を助けたり、サポートする行為でもある。。

顔色が悪そうだったお嬢様に席を(結果的に)譲ってよかったなあと、ごわごわした感じが消えていきました。

もっとおおらかに「だんなさま」で行くのは、なかなかの境地だなあと思ました。





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