平均が大好きな日本人
こんばんは。東京都練馬区で活動をしているファイナンシャルプランナー(FP)の佐藤彰です。
ファイナンシャルプランナー(FP)として仕事をしているとお金にまつわる様々な統計を日々目にします。その統計は使い方によってはプラスにもなりますし、マイナスにもなります。
そんな統計、他の言い方をすれば平均について、思うことを書いてみたいと思います。
年金2000万円問題でこれからは大変になる?
一番、典型的なのは、「年金2000万円問題」ではないかと思います。
これは、あくまである高齢無職世帯の夫婦を例に考えたら、老後生活資金を2000万円確保しなくてはいけないということを示したに過ぎません。
しかし、このデータが全ての人にとって当てはまると誤解されがちです。厳密にいえば、このデータはある夫婦の場合を指しているので、平均を示したものでもありません。
何かデータがあるとそれが全ての人に当てはまると考える背景には、周りがどうしているかを必要以上に気にする日本人の傾向があるように思います。
周囲を気にすることそのものは悪いことではありません。ただ、お金の問題を考える際には裏目に出ることが多いように私は感じています。
平均値で説明するお金の専門家
これは、お金にまつわる仕事をしている人たちも注意が必要だなと感じています。
お金の専門家は、お金にまつわる記事、セミナーなどで相手の納得してもらうために、よく平均値を使います。例えば、結婚資金は○○によると平均いくら、住宅購入は都内だと平均いくら…という形です。
しかし、どんな結婚式を挙げたいか、どんな家を買いたいかは人によって異なるはず。その分、平均値からはズレが生じるはずです。
ただ、こういった平均値を出した方が説明しやすく、それっぽく聞こえるために実際には「便利なもの」として使われがちです。
大切なのはお金の自分軸
平均は全く手がかりがないときに参考にする分には役に立ちます。ですので、平均値そのものが悪いというつもりはありません。
ただ、お金を使う際にはひとそれぞれ考えることが異なります。結局、その人のお金を使う軸、つまり、自分のお金の自分軸が大切ではないかということです。
ファイナンシャルプランナー(FP)も細かい数字のことを話しがちですが、本当に大事なのは、相談者の方がどんなお金の自分軸を持ってるかを把握することです。それがあってこそのアドバイスや情報提供です。これは、きっと他の職業の方にとってもきっと当てはまることでしょう。
日々お金の自分軸を意識しよう
このお金の自分軸はわかっているようで、意外とわかりません。
なぜなら、先ほどのように平均など自分以外のことに頭がいきがちだからです。
ですので、あえて空気は読まずに自分だったらどうお金を使いたいか、もっといえば、自分は何を大事に生きていきたいか、ここを常日頃考えることが大切なんじゃないかということを日に日に考えるようになりました。
お金の知識だけでなく、そのためにどんなことを気をつけたらいいか、そこも合わせてこれから書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
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