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企業がポイントを発行するのはなぜ?楽天のポイント制度改悪は必然だったという話

こんにちは。東京都練馬区で活動をしているファイナンシャルプランナー(FP)の佐藤彰です。

最近、楽天が提供するポイント制度が様々改悪されたと一部の間で大きな話題になっているようです。

ここで書きたいのは、一見お得に見える情報はメリットとデメリットの両方を比較することが大事ということです。

今日は、企業がどうしてポイントを発行するかについて書いてみたいと思います。

楽天サービスのポイントの改悪

楽天グループのサービスには様々なポイントを獲得できる特典が様々あります。中には楽天グループのサービスを複数組み合わせるとさらにお得なポイントがもらえます。

典型は、楽天カードで楽天証券のつみたてNISA積立投資をする、楽天銀行の銀行口座と楽天証券の証券口座を連携させると、楽天銀行の預金金利が上がる、などです。

こういったポイント制度をフルに活用してお得にポイントをゲットすることで資産を増やしていくために、あらゆるサービスを楽天グループのものに変えポイントを積極的に貯めていくという、楽天経済圏というライフスタイルを築いている人もいます。

そんな方にとって、今回の楽天グループのポイント制度の改悪は見逃せない話題のようです。

改悪の詳細は、検索すれば山のように出てくるので、気になる方はそちらをご覧ください。

企業はなぜポイントを発行する?

この問題を考えるに当たって、そもそもなんで企業はポイントを発行するのかを考えてみます。

結論からいうと、販促のためです。利用者側にとってタダでもらえるポイントは、企業にとっても発行する理由があるということです。

ただ、ポイント獲得狙いでサービス利用が増えるとどうでしょうか?

ポイントをゲットできる範囲内では使うけど、それ以上は使わない、そういう人が増えてくれば、販促としての企業側の意図とは異なった使われ方になります。企業にとっては不利でポイントを発行する意味がなくなってしまいます。

実際に楽天の場合も販促費が重荷になったきたのが、今回の改悪の原因えある旨報道されています。

なお、楽天は携帯電話事業が赤字でその穴埋めのために事業の売却が話題になることがあります。その候補して楽天証券が上がったこともあるという報道も過去聞いたことがあるので、今後のサービス変更についても予断を許しません。

ポイント狙いでサービスを使うこと自体を悪くいうつもりはありませんが、効率的にポイントを獲得したいと考える場合、こういった企業の意図もぜひ頭に入れていただきたいと思います。

そういうことを考え楽天経済圏に入れば、いずれポイントサービスが改悪されることは目に見えていたことだといえます。

そして、他のサービスに乗り換えればOKという話かといえば、そうといえるかどうかも疑問だということもわかります。

ポイント制度にはメリットだけでなくデメリットにも目を向ける

ポイント制度というと、目先のポイントに頭がいってしまい、その背後に何があるのか、デメリットには何があるか、という視点が抜けがちだなと普段から感じています。

GoToやふるさと納税など、他のポイントサービスでも本質は同じです。

何度もいいますが、こういったサービスを利用すること自体悪いわけではありません。目先のメリットにばかり目がいって飛びついてしまう行動には、苦言を呈したいということです。

今後も似たようなことを書くことがあるとは思いますが、お金に関するテーマには、どんなことにもいい面と悪い面の両方があること、その両方を天秤にかける、という視点がとても大事です。

ウザいと感じる部分ももしかしたらあるかもしれませんが…この点は最近特に目につくので、口を酸っぱくしてでもお伝えしたい事項です。

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