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ヒエラルキー組織で真の自律性は養われない

みなさん、こんにちは、お久しぶりです!
最近仕事をしている中で結構強く感じているのが、自律的に仕事をすることが日本組織においては難しいことなのかなあという感覚です。

「そこは御社で決めてよ。。」
「どこ向いて仕事してるのよ。。」

そんなことを感じることが多々あり、前まではそんな現状にカリカリしたり何とかしたいなと思って苦心したりしていたのですが、もう少し俯瞰的に『何故そうなってしまうのか』を考察することで少し違う気づきがあったので、その内容をシェアできればと思っております。

シェアしたいポイントは表題の通り、ヒエラルキー組織で真の自律性は養われないという話なんですが、何故そう感じたかというところをいつもながら徒然なるままに記載します。

そもそも、私が考えるヒエラルキー組織とはどんな組織かというところから言及したいと思います。

▼ヒエラルキー組織とは

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組織を大きな成果や結果を挙げる為の"機能"と考えている団体

つまり、資本主義社会の中での成長を市場や株主に対して約束している企業と言い換えることが出来るのではないかと思っています。上記の様な企業の目的は(本当は目標だが)、常に売上・利益を求めるということになります。
そうなると、いかに効率的に組織運営を行い、少しでも売上を伸ばすか、利益を求めるかが重要になってきます。
、効率的・効果的という言葉を聞くと、機械の様な無機質なものをメタファーとして感じます。本当は人という"感情"を持つ機械とは最も離れた材料を、機械の様にピースにあてはめる事が必要になってくるのです。

そんな形で、組織が大きな機会と化し、司令室から送られてきた命令をいかに的確に・迅速に遂行するのかを重要視する組織のことを、私はヒエラルキー組織と捉えています。

当然司令室が全ての情報を握っており、末端の機能になればなるほど情報は入ってこない。そんなこともイメージ出来るかもしれないです。
当然ヒエラルキー組織におけるキーマンは司令室です。上場企業であれば市場となるし、未上場企業であればオーナーと言う事になるかもしれません。

ここからが本題ですね。では、何故ヒエラルキー組織だと自律性は養われないのかと言うところについてですね。

▼何故ヒエラルキー組織だと自律性は養われないのか

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私が思うに、把握している情報量の違いが非常に大きいのではないかと思っています。先ほど書いた様に、司令室から遠くなればなるほど(その典型が役職の違い)情報量が少なくなってくるのがヒエラルキー組織の特徴です。
情報量の違いによって上位役職者がうまく下位役職者をコントロールし、組織を効率的に運営する。そんなことが当たり前の様にマネジメント論として語られており、以下に部下にシンプルに動かせるかがマネジャーの手腕ということを言っている組織もあります。

この構造が成り立つ限り、本質的な自律性は養われることはないと思うのです。
何故か!

下位役職者は意思決定できないからです!
把握している情報量の違いは、意思決定を最終的には上位役職者に判断を委ねるしかできないため、自分で考え判断することをやめてしまうのです。たとえ限られた情報の中で提案したとしても、
「もっと視座を高く持ってよ」
「全社最適で物事考えてよ」
という話によって自分の提案がスパッと跳ね返されたり、むげにされたり。

そんなことを繰り返していく中で、尖った人も徐々に自律性を発揮した業務推進しができなくなっていき、顧客ではなく上をみた仕事をしていく事が当たり前になってしまうのだと思っています。

なんで半沢直樹や下町ロケットがサラリーマンに人気があるのでしょう?
私は「実際自分はしたくてもできないことをやっている主人公に自己投影している」のだと思っています。実際は、言いたいけど言えない。いう勇気もないし、いった所で自分自身にメリットがないとわかっている。そんな葛藤をスカッと解消してくれることを、テレビ画面を通じて期待しているのだと思います。

これは、ヒエラルキー組織の良し悪しを伝えたいのではなく、組織の特徴をきちんと理解した上で、適切なコミュニケーションをとったり、自身のキャリアについて考えていく必要があると言うことを伝えたい記事になります。

徒然なるままに失礼しました。

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