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青い惑星、無軌道な星

昔視た幻影。
(青葉さんの音楽を借景にして)

昔、やっぱり僕は恋をしていた

ハードルの高い、叶わぬ恋だった

名前で短歌を作った

上げたかったが、逡巡した

他の人にも作って、カムフラージュした

「美しき樹に陽は差して風そよぎ微笑みのごとその木漏れ日よ」

「ありがとう」をくれた

その時の笑顔は、やっぱり綺麗な夏の木漏れ日だった

ある夜、布団の中での思いつき

想像でも、この人と一緒にいたいと思った

許してくれるなら、あなたの魂の故郷、グループソウルに行ってみたいと願った

意識をそこに飛ばした

青い地球を視た

美しかった

さらに意識は昇っていく

黒々とした、地球を取り巻く妄念があった

美しい地球、汚い人類、我々の想念があった

今思うと、悲しいくらい美しいその対比である

意識は昇って、脳の容れ物ではもう認識出来ない高いところ

あの人のグループソウルに、僕は行けたらしい

思えど、視ることが出来ない

想念の不思議と切なさを思った

グループソウルは、魂の来た場所

現世よりずっと高いところ

浄化の世界とも言うべき、幽界よりも高いところ

霊界と心霊研究では言われているところ

魂の故郷で、より高い、より美しい魂を目指すべく

魂分けして、現世へと滴が落ちる

その分霊、分け御霊が僕たち、私たち

だから、この世が苦しいのは当たり前なの

未熟さを磨くのは、苦しいもの

だから、ほんとうの幸せは、あの世にある

この世の幸せは紛い物で、見えない光を降りかけたとき、初めて美しくなる

お金も、地位も、食欲も

そして、性欲から派生した恋愛という、この世にしかない、不思議な営みも

喜びはあの世にある、それはこの世にあってもそう

不思議な人間の、不思議な生活は、見えない光によって、しめやかに解かれる

僕は恋をする

それは苦しみと共にある喜び

僕らは、愚かな神で、未熟な天使

だから恋をする

より高く、より美しく、高みを目指して

その世界を望んで恋をする

その世界は素っ気なくて、伽藍堂で、光りしかない空っぽだぞと思うと

いよいよ僕には、その世界が美しく見える

その美しさを反射して、この世の幸せすらが、美しく恋する瞳のごとく、輝く

そう、僕らは天使

この世に、恋をするために生まれてきた

この地球を、より美しい星とすべく生まれてきた

無軌道な星は、愛によって荘厳される、秩序と軌道を与えられる

無軌道な星とは、僕の魂だ

人に、世界に、恋をして止まない、僕の魂だ

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