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迷子になると @タイ

はじめてのタイ・バンコクは
多くの勉強をした

現地でできた友達のアッシーおじさんは
かなり酔っ払っていて
高速で運転をしていた

このままどこかへ連れて行かれてしまうのかもしれないし

車が吹っ飛んでしまうかもしれない

そうよぎったら

あの
噂に聞いていた

"走馬灯"が見えた

これまで出会った人たちの顔がフラッシュバックされ

お父さん、お母さん
今までありがとう

わたしはしあわせだよ

と心の声が言っていた

こんなにもわがままで好きなことをしてきた自分が
しあわせだったなんて感じることができた


路上の屋台はおいしいご飯が並んでいるけれど
飲み水のおおきなバケツには手を出せない

背に腹は変えられないのでぼったくりで有名なタイのタクシーに乗ると

案の定

「メーターが動かない、おつりがない」といって
素直にぼったくられた

 

それでもタイの人は優しい

電車に乗っている人の顔はみな笑っていて
小さい子どもに笑顔を向ける


だけど
道に迷うと変な人につかまってしまう

相手から声をかけられたらさすがに警戒するけれど

まさか自分から声をかけた
そこらへんにいそうなおばちゃん2人組に騙されるとは思ってもみなかった

「私たちはここに行きたいんですけど、どっちに行けばいいですか?」

あっちだよ!の声が欲しかっただけなのに

タクシーに一緒に乗り

チャオプラヤー川の上流まで連れていかれ

ボロ舟に乗せられ

大量の灰色のコイみたいな魚にエサをあげさせられ

ちびっと観光案内をされ

1万円
と言われた

まぁ、そんなお金はないと言えたから
3,000円は払い

自分の命があることに感謝した

もし道に迷っても

迷ってる顔をしてはいけないのだと思う

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