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大事な一冊。『枠組み外しの旅』

自閉症の内在的論理を考えるにあたって、現在の内省から始めたい。 

10年前、学生だった私にはなかなか理解できずにいた一冊。

恩師が書き上げた一冊。

『枠組み外しの旅「個性化」が変える福祉社会』
竹端寛(青灯社2012)


「あなたや私は社会を変えることはできるのか?」
という一文に心が動く。

学生のころは、それまで育った一部の環境だけを見て閉塞感を感じていた。
「井の中の蛙」と言われ大海に飛び出したつもりが、
10年経ち、また、「井の中の蛙」になっている自分に気がついた。

いつのまにか、社会の中の「自分」というものの枠を自分自身で決めていた。

そんな今の自分に問いかける「枠組み外しの旅」は、
コロナ禍で会えずにいた恩師にも、本を読むことで再会することができた。

「個性化」を果たす中で、実はあなたや僕自身が、より大きな社会の中で開かれていき、そこから社会が少しずつ変わり始める。


自分自身の「枠組み外しの旅」は、たくさんの学びと苦悩、喜びに満ちていることを10年前の私は知っている。

「個性化」という課題をもらい、これからまた、たくさんの学びと苦悩、喜びの旅をしていこうと思う。

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