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世界共通語は、初めての海外で知った

初めての海外は大学4年の時に研修旅行で行った

イタリア。


それまで競技者として生きてきたので

練習の毎日で

海外旅行は憧れでしかなかった。


競技を挫折して離れ

心折れながらも待っていたのは

学生という自由な時間で

勉強やバイト、友達との時間がどれも

新鮮だったのを覚えている。


そんな時に一番仲の良かった友達に誘われて

研修旅行に参加した。


正直、30万円ほどかかる初めての旅行に

逃げ腰だったけれど

終わってみると

とても素敵な旅行になった。



イタリア北部の田舎のワイナリーから

中部の観光都市をめぐる2週間。


イタリア北部では

キレイな花に飾られた家とレンガのコントラスト

真っ青な澄んだ空と人々の穏やかな表情に感動し


中部の都市では

テレビや雑誌で見たことのある景色

街の隅々が日本と違う雰囲気を放つことを肌で感じることができた。


英語は中学レベルで実践経験もなく

イタリア語は事前学習で学んだ程度で

旅行中どこへ行っても

挨拶程度と笑ってごまかした。


途中、山をハイキングしているときには

ガイドのお姉さんに

「あの山の名前はなんですか?」と聞いたとつもりが

私の口からは

「わっちゅあ ねーむ?」という言葉が出ていた。


それでも笑ってごまかせば

優しく山の名前を教えてくれるのだから

世界中みんな優しいいと思わせてくれる。


それから、


お水は日本でなければ無料で飲めないということもしり、


どうせ買うならと馴染みのある「コーラ」を

「こーく ぷりーず」といって頼んだ。


ざっくりとここまでで

わたしは世界共通語は

「笑顔」と「コーラ」だと思い

心の中でワクワクしていた。


それから旅にも慣れた後半の日程には自由行動があり

いつか海外で「泳ぎたい!」と狙っていたわたしは

ビキニではなく競泳用水着を持参していて

なんのあてもなくホテルの近くの市民プールにひとりで飛び込んだ。

幸いにも天然の自信でなんとかなる精神があり勇気は特に必要ではなく

好奇心のみで行動していた。

英語もイタリア語もできないけれど

少しのヒントと外国の人に囲まれて泳ぎたい欲求だけで

泳ぎ、バタフライを披露し、満足し


ここで

世界中どこへ行っても泳ぐことができる、

世界共通語に「スイミング」もいれる!と決めた。


旅行中、スリやぼったくりに会いながらも

天性の楽観主義に基づき、

わたしの世界共通語は

「笑顔」「コーラ」「スイミング」

になっている。



この経験を糧に

その後のわたしは

オーストラリア、フィリピン、サイパン、ニューヨーク、タイと旅行に出かけることになる。







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