スイミングスクール進級しなさすぎ記録を樹立した5歳の私。その後覚醒し選手コースへ。「ネガティブケイパビリティ」を考える
「ネガティブケイパビリティ」
この言葉聞いたことある方いらっしゃいますか?
【ネガティブケイパビリティとは】
事実や理由を性急に求めず、不確実さや不思議さ、懐疑の中にいられる能力
の事だそうです。
私はつい最近まで人事の仕事を長らくしておりました。
何をきっかけとし、ネガティブケイパビリティという言葉を目にしたのか忘れましたが、この言葉が人事の仕事をしている当時とても気になりこちらの本を読みました。
いやぁ、大人になると中々むずがゆいですよね。
だって、わからないことを敢えてそのまま、宙ぶらりんの状態にしておく。ってこと。
早く答えが欲しくなるし、解決したくなる、「分かろう」とするのが人間の脳の構造でもあるようです。
そんな中でネガティブケイパビリティが必要とされる理由はなんでしょうか?
何年人事の仕事をしていても、人がわからない。
採用面接で最高だ!って思って採用した方が短気で退職してしまうこともあった。その逆も然り。
逆に正直ちょっとギリギリラインかなと思って採用した方が大活躍することもしばしば。
そんな風に人事面接では一体人の何を見ればいんだろう。。。。
なんて考え込むこともしょっちゅうありました。
何年やってても完璧な「答え」なんて出なかったです。
で、少し話は変わります。
先日、母と夕食を共にしながら話していた時子供時代の話を聞きました。
私は3歳から水泳を始め、オリンピック出場を子供ながらに目指し、かなり本気で競泳をしておりました。
始めたきっかけは、姉がやっていたから。
3歳になり、いよいよプールに通い始めると私は不思議な行動を始めたそうです。
私は水で遊びたいけど、コーチの言うことを聞いて練習するのは嫌だった。
なので、整列して自分の番が来ても首を振って絶対練習に参加しなかったそうです。
でも、遊びの時間になるとめっちゃ楽しそうにはしゃいでいたそうです。
スイミングスクールなので進級制度です。
そう。
私は練習には首を振り断固NOの姿勢をなんと2年間も貫き、
スイミングスクール史上初、2年間進級しない記録を作ったそうです。
私自身は3歳〜5歳のことなので何にも覚えておりません。
そしてある日。
急に練習に参加し始めたそうです。
そしたらなんと、怒涛の勢いで進級していき、数年後は選手コースに足を踏み入れていました。
私の首を振り続けた練習不参加2年間はなんだったのでしょうか?
私には全く記憶がないのですが、近くで見ていた母曰く、
「さと(私)なりの心の準備だったんじゃない」
私は思うんです。
これこそ、ネガティブケイパビリティだと。
何でこの子はコーチの言うことを聞かないの?
なんでプールに行きたいって自分で言うのに泳がないの?
なんで練習は嫌がるのにプールに行きたいっていうの?
きっとこんな事を母も考えたことでしょう。
そして、コーチも困ったことでしょう。
母は、コーチの言う事を聞かないけど水の中で遊ぶのはとっても楽しそうにしている私の様子を観察してくれていた。
ネガティブケイパビリティの本にもこう書いてあります。
まさに母は「私のよくわからない状態を観察し続けてくれていた」んだと思います。
そして母なりにどうやら楽しそうだからまぁいいか。と続けさせてくれたんであろうと思います。
そのおかげで私は急に練習に参加しだし、中々の勢いで上達していきました。
夕食を共にしながらこんな話をし、母よありがとう❤️
という想いが溢れました。
結構日常でもある。
心がなんかもやもやしたり、急に自分の将来に薄雲がかかったような気分になったり、、、、
そして、アート作品を見るときも「分かろう」とする時があったり。。。
意外と私の日常には、分かろうと、早めに答えを欲しているシーンがよくある😁
どうにもわからない状態の時にはこの話を思い出し、ネガティブケイパビリティ能力をつけている最中だ!と思って「わからない」を観察しようと思った次第です。
では、今日も読んでくれてありがとうございました😊
さて、お風呂の前にシナモンミルクティーを淹れようと思います☕️
ciao!
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