ディズニーの対応、さすが世界一。

いつも通り、タイトルが結論なんですけどね。
ネットの反応としては激おこらしいです。
後述しますが、「規約に書いて承認させておけば絶対服従」ということはない、ということは先に書いておきます。

TDR(東京ディズニーリゾート。ディズニーランド、ディズニーシー、その他ホテルグループなどの総称。日本ではまとめて『ディズニー』で呼ばれることも多い)がコロナ対応を発表しました。
で、チケットに関する部分だけでも原文これなんですが

長い。
丁寧ってのはそういうものですが、とにかく長い。

TDRの対応をまとめるとこんな感じです。
・7月1日一部営業再開(マスク義務、アトラクション休止などあり)
・当面はオンラインで日付指定チケットを売る
・当面は年パスは使用不可、代わりに有効期限は延長
ちなみに規約としてはこんな感じ。
「天才地変等の不可抗力その他当社の責に帰さない事由によりパーク営業に支障が生じた場合、本券の補償はいたしかねます」
と。
年パス持ちにすれば「当面はチケット買って入ってね、そのうち年パス使えるようにするから、それまで期限延期するから」では怒る…のかもしれない…のかなあ。
個人的には「完全な形の営業でないから、年パスは適用外として、それでもいいよという人がチケット買って入るのは理に適っているのでは」と思いますが。

感じ方は人の数だけありますので

法規的にはTDR全面勝訴、有効期限の消費者側には勝ち目などありません。規約にちゃんと書いてあるんですから。
そうは言ってもサービス業、それなりに誠意を見せるのが、さすがディズニー
って感じです。「誠意」って言うと任侠ものかと思ってしま…思いませんね。

ちなみにサッカーJリーグはチーム別の対応ですが大半は「年パス持ちが優先入場(この時点でオーバーする可能性が高い)、余ったら一般でチケット売る」ということのようで。
一見ディズニーとは真逆のようですが、サッカーは一応ちゃんと試合が観られるので、比較対象になるかどうかはお任せします。

規約の件については、ひとつ、言いたいことがありまして。

自動車やバイクが走る「サーキット」、走る際には誓約書を書かされます。
「万が一事故があったり死亡怪我傷害などあってもサーキット側は一切責任を取らない」
まあ、300キロ近い速度で自動車が走ることに加え、事故の大半は当事者同士の接触によるわけで、何かあってもサーキット側に責任を取れというのは酷だと思うのですが。
20年ほど前のあるレースで、停止した車に別の車が追突し、炎上し、停止してた車のドライバーが全身やけどを負ったという事故がありました。当然のごとくサーキットでは「例の誓約書」を出すわけですが、ドライバー側も「レースの運営やサーキットの安全管理にも問題があった、誓約書の範囲外だ」ということで2億9千万円の訴訟を起こして、結局主催者側が9千万円の賠償を支払うことで和解しました。
何が言いたいかと言うと「規約に書いて承認させておけば絶対服従」ということはない、ということです。

アトラクションの良さ、コスパの良さ、キャラクターのかわいらしさよりなにより「優良なサービスによって顧客満足度の高さを得て、それがまた優良なサービスを呼ぶ」ディズニーらしい素晴らしい対応だなあ、と思います。

#ディズニー
#TDR
#顧客満足度

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