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高額なセミナーを受けた後の息子の冷静なひと言(22/90)

不登校中だった息子と旦那さんがとある方のセミナーに参加した時のことです。

参加した経緯を簡単に説明すると、その方の本を旦那さんが先に読んでいて、私に薦めてくれたのですが、その時は興味がなく読んでいませんでした。

息子が不登校になり、たまたまその本のことを思い出して、読んでみたところ、まさにその時の私にはぴったりな内容でした。

しかも、その方のセミナーが偶然にも一週間後ぐらいに、比較的近い地域であることを知り、急遽申し込んで、旦那さんと息子が参加することになったのです。

ちなみに、本を読んで感動した私は、興奮気味に感想を伝えましたが、すっかり内容自体も忘れてしまっていた旦那さん。セミナー自体も私が参加したいぐらいでしたが、娘の行事と重なっていたこともあり、泣く泣く諦めました。

2日間のセミナーだったので、宿泊もして、初めて父子ふたりだけの小旅行的な感じもありました。日頃の息子は、私との関わりが多かったので、これを機に旦那さんと会話する時間が持てることも期待していました。

セミナー1日目が終わり、夜に旦那さんから報告の連絡がありました。


中学生で参加しているのは息子だけで、周りの大人の方にもとても親切にしてもらい、講師の先生も気にかけてくれて、たくさん話しかけてもらったこと。

息子自身も、セミナーの内容を理解しようとしている様子だったこと。

この時期は、不登校中だったこともあり、他者を寄せ付けないよう、自分の外側にしっかりバリアを張っているような状態でした。

だから、セミナーの内容を理解して欲しい気持ちもありましたが、それより他者を受け入れ、話を聞こうとしている態度に、私たち夫婦は期待し始めていました。

セミナー2日目を終えて、遅い時間に帰ってきました。早速、旦那さんからの報告を聞きいた私は、息子の冷静さに驚きました。

セミナー自体は、真剣に取り組み、内容自体にも少しづつ理解を示している感じだったこと。

二人一組でやるワークも、旦那さんと二人で取り組み、少し深い会話もできてたこと。

こんなにいい感じだったのに、息子が一気に冷めてしまったのは、セミナーの最後の出来事。

もっと、学びを深めたい方は、こちらにご参加くださいと別なセミナーを案内したこと。しかも、それはメインの講師の方ではなく、別な方が出てきて説明を始めたことにも違和感を感じたそうです。

セミナーが終わり、旦那さんが息子に感想を聞いた時に言った一言。

結局、金儲けなんだな。
次もあるなら、今回全部教えてくれればいいのに。

旦那さんは、息子がやりたいと言ったら、セミナーに申し込んでもいいとさえ思っていたそうです。それぐらい、旦那さん自身も勉強になったし、もっと深く知りたいと思ったし、何より息子を二日間見ていて、様子が変わっていったように見えたので、何かのきっかけになるのでは、と期待をしたそうです。

でも、息子はある意味、冷静だったのです。
旦那さんも、その一言で目が覚めた感じがしたそうです。

そのセミナーが悪いとか、先生が悪いとかを言いたのではなくて(むしろ内容はとてもいいのです)全てタイミングだと思うので、今回息子はそういう判断をしたと言うだけですが、このことで色んなことを考えさせられました。

そもそもセミナーに息子が行きたいと言ったわけではなかったこと。
そのことで疑いの気持ちのまま受講していた。
それでも内容には惹きつけられていた。
それなのに、最後の勧誘で疑いの気持ちの答え合わせができてしまった。

子どもだとしても、他人を変えることはできない。

なんとか変わって欲しいと願っての行動でしたが、改めてそうだなぁと思う出来事になりました。

必死だったんですよね、私たちも。何かきっかけになるかなって。じゃなければ、参加していなかったかも。わが家にしてみれば高額なセミナーだったので。

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。


ひとりごと

セミナーも講師の先生もすごく良かったのです。
息子が学校へ行っていないことも話していたので
そのことをすごく心配してくださって
セミナーの後もメールをいただいたりしました。
主人も息子の一言を正直に伝えたところ、
そう思われても仕方ないですと受け入れてくださりました。

難しいですよね、この辺は。
ビジネスとして考えると、
与える側と受け取る側の思いが一致していないと
こう言うことは起こると思うし。
違う視点からも勉強になりました。





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