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049: サンライズ・レーン

2012年に発表されたクニツィアのタイル配置ゲーム「ロンド」のリメイク。全く聞いたことのないゲームのリメイクだったが面白かった。


ゲーム概要

プレイヤーは建設会社の経営者となり、カードをプレイすることで対応したマスに家を建設することができる。このとき同じ色のカードを複数枚プレイできると、同じマスに家コマを重ねて高い家を建設して、大量に得点を獲得できる。

順番にアクションを行なっていき、誰かの家駒が2つ以下になったらゲーム終了。エリアによる最終得点計算を行い、最も勝利点の高いプレイヤーの勝利となる。

軽いプレイ感と悩ましい戦略性

手番で出来ることは2つだけ。

①カードをプレイして家を建てる。
②山札から2枚カードを取る。

ルールは簡単なのだが、これがまたなかなか悩ましい。家を建てるためにはマス目と同じ色のカードを出せば良いのだが、どこにでも建てて良いわけではなく誰かの建物に隣接した場所でなければならない。

そしてマス目と同じ色のカードを1枚出せば1階建ての家、2枚出せば2階建ての家、3枚出せば・・・とまとめて出すことができ、家の階数とマス目の丸の数を掛けた分だけ勝利点がもらえる。

要するに、出来るだけ丸の数の多いマス目の場所にまとめてカードを出して高得点を得たいのだが、これがなかなか難しい。実は手番中にプレイできるカードの数に制限はなく、一色のカードを出して家を建設した後、その場所に隣接した場所にさらに家を建てることができる。

つまり連続で家を建築することができるのだ。手札上限は5枚であるため、最大で5軒の家を建築できる。このため、自分が虎視眈々と狙っていた場所はいとも簡単に取られてしまい落胆することになる。だからと言って早く建築すると点は伸びない。これは悩ましい。

エリアにより得点計算が違う

メインボードは4つの区画とストリートに分けられており、区画により最終得点計算の方法が変わる。青のエリアでは家の高さを競い、最も高い家を建築したプレイヤーに10点が与えられる。2位は6点、3位は3点。

また、赤のエリアでは家の数を競い、最も多くの家を建築したプレイヤーには10点、2位は6点、3位は3点。またエリアに関係なく、一番大きな連続した家のグループを建築したプレイヤーには10点、2位は6点、3位は3点が与えられる。

これらの最終得点計算を念頭に家を建築していかなければならない。これはなかなか悩ましく面白いと感じた。

公園も戦略的に使える

手番では任意のカードをプレイして公園を建設することもできる。点数にならないので一見無駄なアクションのように見えるが、これがなかなか面白い。

公園を置くことで1つ先の高得点のマス目に到達することが出来たり、自分は持っていないが他プレイヤーが狙っていそうな高得点マスを潰すことができる。これにより様々なドラマが生まれて面白い。

今回の満足度:7点(10点満点)

なかなか良かった。非常にシンプルなプレイ感の中にも悩ましい戦略性と駆け引きがあり、面白くなっている。オリジナルの「ロンド」よりもテーマ性があって今風に仕上がっているのも好印象だ。

カード運が強めなので好き嫌いはあるかもしれないが、手軽に悩ましく楽しめるところが良い。個人的にはもう少し大きなボードと駒が欲しかった。

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