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テラフォーミングマーズ・ダイスゲーム ~これはテラフォか?~

突然やってきたテラフォーミングマーズ・ダイスゲーム(以下、テラフォダイス)。テラフォ大好きな私は全く前情報なしにポチってしまい息子と2人プレイしてみたのだが、ちょっと期待はずれだった。

そのプレイ感と、どのあたりが期待はずれなのかをお伝えしたい。



ゲーム概要

プレイヤーは火星開拓を行う企業のCEOとなり、火星を新たな人類の故郷とすべくテラフォーミング(地球化)を行う。

スタートプレイヤーから時計回りに手番では、「産出ターン」か「アクションターン」を行う。誰かが3種類のグローバル・パラメータ(海洋面積率、気温、酸素濃度)のうち、2つを達成するとゲーム終了。最も勝利点の多いプレイヤーの勝利となる。

産出ターン>では、好きな枚数を捨て札とした後、手札を5枚になるよう補充することが出来る。その後、企業カードとプレイしたプロジェクトカードに示された生産力で資源(ダイス)を生産し獲得する。

アクションターン>では、補助アクション(好きなダイスを1個獲得したり、任意の出目に変更する)を1回、メインアクション(カードのプレイ、グローバルパラメーターの上昇など)を1回行う。

まあ「リソースを全てダイスにしたテラフォ」という捉え方でほぼ間違いないだろう。

言語依存は少なく、子供でもプレイは容易

まず今作の最大の長所として、プレイのしやすさがあるだろう。基本的に産出ターンでダイスを獲得して、アクションターンでカード左上に記載されたコストを支払ってプレイするだけなのだから、まあ簡単だ。

小4の息子も理解は容易に出来たらしく、インストは15分程度で終了。すぐにプレイ開始できた。

ダイスが全く言うことを聞かない!

ダイスゲームなんだから当たり前のように思うかもしれないが、ダイスが全く思うようにならない!1色のダイスには3種類のアイコンが含まれており、期待値も違うわけだが、とにかく欲しい出目は出ない。

一応、補助アクションとして好きな出目に変更できるのだが、最大で1手番で2個しか変更できない。このため想像以上にカードプレイは難しく、序盤はほぼ何も出来ずにターンエンドを繰り返すばかりとなった・・・。

たくさんのダイスを振る必要があるので、ダイスタワーが非常に便利

見た目はテラフォ感あるが・・・

メインボードでは、本家テラフォに類似したアートワークで火星が描かれており非常に雰囲気は本家に似ている。だが、今作はプレイヤーキューブがなく、基本的にどこに植物や都市を配置しても良い。(都市隣接はダメ)

従ってあまり制限はなく欲しいボーナスのところに配置するだけとなり、インタラクションとしては、かなり弱い。まあ気楽にダイスを振って、好きな所に配置してね、という意図かもしれないが、見た目をテラフォっぽくしたかっただけのように感じてしまう。

拡大感はあるけど、ダイスだから・・・

今回は初プレイということもあって、まずは拡大再生産の王道的にプレイしてみたかったので、資源(ダイス)生産数をとにかく伸ばしてみることにした。

一方、息子のレオンは即時効果の赤カードを中心にプレイしていた。すると、序盤からレオンはどんどんと得点していき褒賞も次々とゲットしていく。かたやこちらは生産力は上がるものの得点に結びつかないため、かなり引き離されてしまった。

20点以上引き離されてしまったのだが、それでも後半で資源が爆発して巻き返せるという狙いで、辛抱強く生産力を伸ばし続けた。

苦しい時間が長かったせいか、プレイ時間もかなり長く感じてしまったが、後半になりようやくダイスがわんさか手に入るようになった。

さあ、ここからだ!

と思ったのだが、ダイスが揃わない・・・。

標準アクションは1回だけ!?

ダイスは揃わない。
しかしそれでも生産力さえあれば数の暴力で何とかなるだろうと頑張ってみたところ、いくつかのダイス目は合う。特に赤の気温資源は3つなので揃いやすく、気温を上げることは容易にできるようになった。

しかし、緑の植物資源は4つ必要なため苦しい。しかも1アクションで実行できる標準アクションは1回だけ。テラフォ・アレスのように何回も出来るわけではないので、ダイスのダブつきが目立つ。

なぜか緑地タイルだけダイス4つ!辛い。

ゲーム終了

結局、二人とも緑地タイルを置くのはなかなか難しく、海洋タイルは早々に置き切ったあと、温度を上げていくプレイで2種類のグローバルパラメーターを達成させてゲーム終了。

レオンはほとんど即時効果の赤色プロジェクトカードを達成させて褒賞2枚ゲットしてご満悦。最終得点は、54点vs39点でレオンの圧勝となった。

感想

今回の満足度:6点(10点満点)

うーん、非常にイライラするゲームだった。
負けたから苛立っているのではなく、思うようにプレイできないことに苛立ちが募る。本家テラフォーミングマーズもカード運の強いゲームではあるのだが、今作はこれにダイス運が重なるので全く思うようにプレイできない。

序盤は生産力が低く、いつも3つ程度しかダイスがなく出目が合う訳もないのでダイス目を変更するだけでターン終了になる。イライラする。

後半は生産力を上げてダイスは手元にわんさか手に入るのだが、全く出目は合っていない。しかも1ターンに変更できるダイス目は最大で2個。これでは全く先に進まない。運よく揃っていても実行できる標準アクションは1回だけ。次の手番を待たないといけない。

まあ条件はお互い同じなので手番交代を繰り返すだけなのだが、そこには爽快感は全くなく、じれったいイライラばかりが募ってしまった。しかもプレイ時間は80分。本家テラフォよりは短いが、テラフォ・アレスより少し早い程度だ。

ちょっと期待が大きすぎたのかもしれないが、もっとこう「短時間で気楽にできるのにテラフォ!」というものであって欲しかった。残念な気持ちでいっぱいだ。

もう一回やってみるか~?

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