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051: Dune:Imperium反乱

ついに遊んだ!デューン:インペリウム反乱。
デューン好きにはたまらないゲームで、やはり最高に面白かった♪

今作は今年上映された「Dune 砂の惑星 part2」をテーマ背景に作成されている。したがってゲーム内容は少し映画情報のネタバレ要素もあることをご了承いただきたい。なお映画に関しては以下の公式サイトを参照して欲しい。


ゲーム概要

デューン砂の惑星』は、アメリカの作家フランク・ハーバートが1965年に発表したSF小説。その独創的な世界観と政治、宗教、生態系、テクノロジー、人間の感情などが重層的に絡み合うストーリーは世界中で高く評価され、数々の賞を受賞し「世界で最も売れたSF小説」とも評される。『スター・ウォーズ』をはじめとする現代のSF作品は『デューン』の影響を受けている、とさえ言われているほどだ。

今回の「デューン:インペリウム反乱」は、2020年に発売されたオリジナルの独立拡張という位置付けであるが、実際にはpart2の映画要素を盛り込み、バランス調整を施されたリメイクと言って差し支えない印象である。基本的なゲーム構造は1作目と変わらないため、まだ遊んだことのない方は以前のレビューをぜひ参考にして欲しい。


ゲームシステムは同じだが、バランス調整が追加

メインボードを見ると、一見前作とあまり変わりないように見える。最大3体の代行者によるワーカープレイスメント+デッキ構築は非常に遊びやすく、拡大感もあり現代的な洗練されたシステムと感じる。

一見前作と同じように見えるが、アクションスペースなどはよく見ると色々と変わっている。特にランドスラード評議会のスペースは大きく手を加えられて改良されており使いやすくなった。

またCHOAM(チョアム)モジュールというミニ拡張も追加されており、特別なアクションスペースが動的に増えるようだ。まだ使ったことはないが楽しみの一つである。

惑星アラキスの重要拠点群には壁タイルが置かれており、砂虫(サンドワーム)が入って来れないようになっている。ゲーム開始時はこれらの紛争地域では砂虫を召喚することができないが、誰かが「タブルのシーチ」で壁を破壊すると砂虫が紛争に参入できるようになる。なかなか面白い仕掛けだ。

ちなみに「シーチ」とはフレーメンが危機の際に集まる場所といった意味があるらしい。ゲームにはほぼ関係ないが、こういうフレーバーが分かるとさらにゲームを楽しむことができる。

またアクションスペースに繋がる丸いスペースは「スパイ」の監視所となっており、ここにスパイを送り込むことで、他プレイヤーがいてもアクションが可能になったり、様々なカード効果の恩恵を受けることができるようになった。前作を知っているプレイヤーには驚きの進化で、いざという時に役に立ち戦略性が増している。


砂虫(サンドワーム)が強い!報酬も2倍!

Part2の映画では、とにかく砂虫の存在感が凄い。フレーメンメイカーフックという道具を使って砂虫をコントロールし利用していくのだが、それは今作でも踏襲されており、タブルのシーチでメイカーフックを獲得したプレイヤーは紛争に砂虫を召喚することができるようになる。

この砂虫は3戦力分の戦闘力があるのでかなり有利になるのだが、とにかくその存在感が凄く、プレイヤーの紛争に賭ける本気度が伺えて面白い。そして砂虫を召喚しているプレイヤーは報酬が2倍になるからさらに凄い!


ドラマチックな紛争が面白い!

今回、紛争カードの報酬も調整されており、勝利点を得られるのは主に第3時代に入ってからとなった。そして砂虫が紛争に参加していると報酬が2倍になるため獲得する勝利点も2倍になる。当然、第3時代は勝たなければならない戦いとなり、全プレイヤーが本気で戦う展開は非常に熱い!

紛争は前作と同様の古めかしい入札システムなのだが、手札カードの武力値と策略カードにより優劣が逆転したりすることでドラマチックな展開もあり、とても面白い。この現代的なワカプレ+デッキ構築システムと、古典的な入札システムの混在がこのゲームの最大の魅力だと感じる。素晴らしい。


今回の満足度:10点(10点満点)

今回、ボドゲカフェで3人でプレイした。
久しぶりにデューン:インペリウムシリーズを遊んだが、やはり面白い!

序盤は各プレイヤーが緩やかにデッキ構築をしていくため静かにサクサクと進む。そしていつも中盤はアクションスペースのアイコンと手札カードのアイコンが一致せずに苦しむのだが、終盤になると一気に紛争が盛り上がってくる。

今作は砂虫により報酬が2倍となるので終盤の数ラウンドは2〜4点を獲得できる。誰かが10点を獲得したらゲーム終了となる本作において、この点数は非常に大きくその紛争に自分の持てる戦力を全力投球することになる。

今回のプレイでは、TAKさんが一人抜きん出て9点まで到達しており誰もがTAKさんの勝利を疑わなかったのだが、最後の2ラウンドの紛争を連続勝利した私が10点の同点1位となり、スパイス所持数の多い私の勝利となった。とても気持ち良かった♪

じゃあ、結局最後の数ラウンドだけの勝負じゃん、と思ってしまうのだが、その数ラウンドで力を発揮するためには序盤から戦略的にデッキを構築していく必要があるため、やはり序盤からある程度方針を持ってプレイしていく必要があり、色々と考えさせられて面白い。

もともと面白かった「デューン:インペリウム」が、スパイや砂虫という新たな要素を加えさらに遊びやすくバランス調整されて帰ってきた。これはデューン好きにはたまらない作品となった気がする。

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