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ヴィヴァリウム

今回の満足度:7点(10点満点)

いつもの豊橋ボードゲーム会。
少し軽めのものから、ということで遊ばせていただいた「ヴィヴァリウム」。

デザイナーは、フレデリック・ヴアネ(Frédéric Vuagnat)。聞いたことがないなぁ。アートワークは有名イラストレーターの松浦聖。なかなか独特の画風で素敵だね♪

ゲーム概要

1898 年、シベリア、地震学者のエドガー ブンタフは、人間の存在がまったくなく、これまで遭遇したことのない形で生命があふれている大陸を発見しました。未知の植物、巨大生物…この衝撃的な発見を前に、万国博覧会のためにパリに集まった世界の科学エリートたちはビバリウム・シンジケートを結成し、この新大陸に探検家を送り込むことを決意する。

BGGより引用

ゲームは7ラウンドで行われ、プレイヤーは順番に手番を行っていく。メインボードには様々な生き物(モンスター?)や装備品、契約カードなどが並べられており、このカードを順次取得して集めていくセットコレクションゲームとなっている。

不思議な魅力の生き物たちがたくさん!

非常に特徴的な生き物たちを描いたのは、イラストレーターの松浦聖さん。モンスターデザインを得意とされており、「聖剣伝説 LEGEND OF MANA」や「ブレイブリーデフォルト」などのデザインもされているらしい。

まるで有名なデジタルゲームが原作にあるのかと錯覚するほどの魅力を持った生き物がたくさんメインボード上に並べられており、これらを集めていくのはなかなか楽しい。

ドミノタイルが悩ましい!

生き物カードには色と種族を表すアイコンが示されており、基本的にはこれらを組み合わせていくセットコレクションゲームと簡単なのだが、実はカードを取得する方法がドミノタイルなのが面白い。

自分の場には2枚のドミノタイルを保持して公開している。実は中央の場にもドミノタイルが2枚配置されており、自分の手番ではこれを1枚必ず交換しなければならない。

そして取得したドミノタイルと手元のドミノタイルを合わせてできた座標のカードを取得できる。逆に言うと欲しいカードがあってもドミノタイルが合わなければ獲得できない。これが非常に悩ましくもどかしいw

この場合、ドミノタイルの組み合わせからメインボード上の2-2、2-3、3-3のいずれかのカードしか取れない。

場には生き物カードの他に、特殊な効果を持った装備品カードがあり、ゲーム展開が変化して面白い。また4段目には契約カードという個人目標カードが並んでおり、これによる得点が大きいためプレイする指針となる。

感想

このゲームの最大の特徴はドミノタイルで、これにより思うようにカードが取れない。しかし、ドミノタイルは全て公開情報となっているため、全員のタイルを注意深く見てみると次にどの数字が来るか、ある程度は予想できる。このため戦略的な計画を立てることも可能となっているところが面白い。

しかし完全に予想することは難しく、また他プレイヤーもこちらの目標を何となく分かっているのでカットしてくることもある。
シンプルなように見えて、実は奥深い戦略性が潜んでいるように感じる。

また言語依存がなくプレイ感も軽いため、ポケモンのようなモンスターに愛着が持てるなら子供と遊んでも面白そうだ。何となく可能性を感じる好印象の作品だった。


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