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043: ドッガーランド その1

テンデイズゲームズが今年から始めた「少部数生産ラインナップ」の一つ、ドッガーランドを遊んだ。原始時代の雄大さ、過酷さを感じられる雰囲気満点のゲームだった。



ゲーム概要

1万5千年前の大氷河期の終わり頃、のちに北海に沈んでイギリス海峡を形成する土地がまだ存在していた。獲物を狩り、天然資源を利用して毎日を生き延びていた土地は「ドッガーランド」と呼ばれている。

プレイヤーは先史時代の部族の長となり、生き延びるために狩猟や採集を行いながら周囲の土地を探検し、発展することを目指す。

ゲームは8ラウンドからなり、夏と冬が交互に訪れる。各ラウンドは5フェイズで構成され、プレイヤーが順番にアクションを計画した後、同時にアクションが解決される。生き残った動物が移動するとラウンド終了となる。

大自然の中で生きる雰囲気が抜群!

大きなメインボードの中央に3x3マスに置かれた地形タイルが、プレイヤーたちがこれから生活していく世界である。中央に村駒を置くと、その周囲には木材や石材、果物、貝殻などの採取場があり、トナカイと馬が生息している。

プレイヤーはここで獲物を狩り、住居を建て、部族を増やし、フレスコ画を描いて生活していく。とても雄大で原始的な生活に引き込まれる。

ワーカープレイスメントだが、変化するマップが面白い!

基本的なゲームシステムはワーカープレイスメントになっており、アクションは8つ。

①居住地の建設
②手工芸品の作成
③誕生
④資源
⑤大きな獲物の狩猟
⑥フレスコ画の制作
⑦能力の向上
⑧シャーマンアクション

これらのアクションを部族駒を配置して計画していくのだが、ワーカーには2人分の働きをする「族長」や独自のアクションを行える「シャーマン」など特殊な駒もいる。

基本的にはアクションスペースにワーカーを配置していくオーソドックスなワカプレスタイルなのだが、面白いのはトナカイや馬など大きな獲物の狩猟はマップ上の動物駒のあるマスへ移動しなければならないことだ。

しかもこれらの動物は毎ラウンドの終了時に一定の規則に沿って移動する。具体的には配置された地形タイルに動物の移動方向が示されており、その矢印に沿って動物駒が移動していく。これはあまり見たことのないシステムで面白い。

またマップ外周へ移動すると外の世界を探検し、果物や資源を採集できる地形が
ランダムで配置される。タイルにより採集できる数が違ったりするので、刻一刻と変化するマップに合わせて村を移動させて柔軟に対応することが求められる。安定した生活のできない原始時代が感じられる面白いシステムだ。

資源は有限、賞味期限がある苦しい生活

個人ボード左側は住居スペースとなっており、一つの住居にワーカー3人が住めるようになっている。ワカプレなので当然ワーカーを増やしていきたいのだが、それには新しい住居が必要だ。住居建設には木と石と道具が必要なので、まずはそれを調達しないといけない。・・・なんだかアグリコラみたいだなw

右下は食物の貯蔵庫になっている。ラウンド終了毎にワーカーは食事をしないといけないので食物の確保は欠かせない。果物1つで1ワーカー、肉1つで2ワーカーを養っていける。食べれないワーカー1人毎に−2点の不足タイルを受け取ることになるのだが、50点ほどのゲームなのでかなり痛い。

そしてなんと食べ物には賞味期限があり、食べずに置いておくと腐っていく!果物は3ラウンド、肉は2ラウンドしか持たないので、常に新しい食材を求めて活動していく必要があるのだ。非常に過酷で厳しい生活を要求されるところが斬新で面白い。

また長くなってきたので続きます。


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