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005: エンパイアズ・エンド

今年初の豊橋ボードゲーム会にて前々から気になっていたエンパイアズ・エンドを遊ばせていただいた。「これは苦しい、苦しいしかないぞ。」と言われたので、逆にどれほど苦しいのかちょっと楽しみになったw

BGGより引用

ゲーム概要

各プレイヤーは崩壊寸前の帝国の皇帝として、資源を巡る競りや災害カードの利用を通じて戦略的な決断を下す。競りに敗北すると領土が荒廃するため、プレイヤーの戦略によって領土の変遷が決まり、ゲーム終了時に最も豊かな領土を残し高い勝利点を獲得したプレイヤーが勝者となる。

ゲーム準備時、誰か一人が11枚の領土タイルを横一列に並べ、他プレイヤーもそれと同じように並べておく。これが今回の帝国の領土となる。

ラウンド毎にメインボードの駒を1つ進め、そのラウンドでのイベントを処理する。イベントには災害、経済、産業、闘争の4つあるが、ほとんどが災害イベントとなっている。

プレイヤー毎に違った運命を持っており、そこに駆け引きが生まれる

災害イベントでは山札から災害カードを引き、場に公開する。カード右上に示された番号が今回ターゲットとなる領土で、左から数えて対応する領土タイル上に災害マーカーを置く。この時、ゲーム開始時は全てのプレイヤーの同じ領土がターゲットとなるのだが、ゲームが進行するにつれて領土の場所が変わるため、プレイヤーにより価値の高い領土だったり、どうでも良い領土だったりする。そこにプレイヤー同士の駆け引きが生まれ、非常に面白い。

いきなり高得点の街道に災害が降りかかった!

資源を払い続ける苦行がたまらない!

ターゲットの領土が決まったら競りの開始だ。スタートプレイヤーから順番にカードに示された資源を一つずつ支払っていく。誰かが諦めるまでずっと支払い続けていくのだが、これが最高に苦しいw

特に高得点領土は失いたくないので出来るだけ資源を支払って我慢するのだが、いつか資源は無くなってしまうので無限には我慢できない。手元の残り少なくなった資源を見つめながら、他プレイヤーの衝立に隠された資源を読み合う。苦笑いしながら資源を払い続ける苦行は、もうたまらなく可笑しかった。

特殊効果により戦略性も高くなっている

産業フェイズでは、領土に特殊効果を付与することができる。特殊効果は色々な種類が用意されており、資源の生産が増えたり領土タイルを入れ替えたり、最終得点を追加したりと千差万別だ。

どの領土にどんなイノベーション能力を持たせるかにより、プレイヤーの個性や戦略性が現れて面白い。カード運もあるためリプレイ性も高そうだ。ただ、最初はちょっとカード効果の全てを理解できずに苦労した。

感想

今回の満足度:8点(10点満点)

苦しい。
確かに苦しいのだが、意外とそれを楽しんでいる自分がいた。

帝国に降りかかる災害をプレイヤー間で押し付け合う感覚はまさにゲシェンクで、帝国の滅亡という大きなテーマを当てがい、リソースが3種類に増え特殊能力も付与されて、よりゲーマー向けにアレンジされている。

32点の都市が破壊された時は「しまったー!」と大騒ぎしたし、逆に他プレイヤーの都市を破壊した時は「やったぜ!」と大笑いしてしまった。和やかな雰囲気で苦しさを共有できると面白さが増すのだろうか。楽しかった。

特殊効果がある分だけゲシェンクよりもとっつきは悪いが、繰り返し遊んでみたい魅力溢れるゲームだと感じた。


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