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006: ハダラ

5人プレイ。自分にはあまり合わなかったので、ちょっと感想を書いてみる。

デザイナーは、「エマラの王冠」などを手掛けたベンジャミン・シュヴェア(Benjamin Schwer)。エマラの王冠はそういえば記事にしてなかったかもしれない。ダブルロンデルが悩ましい良作だった。


ゲーム概要

『ハダラ』はアラビア語で "文明" を指す。各プレイヤーは文明の指導者となり、3つの時代を通じて最も繁栄した文明を築く競争を行う。手番では軍事、文化、食料、経済、芸術など5種類の文明カードを2枚引き、1枚を選択して購入か売却を行い、文明を発展させる。

収入の後には捨てたカードにも注目し、購入または売却の戦略を練りながら、芸術、経済、軍事などの異なる方針で文明を発展させ、最終的に勝利点高いプレイヤーの勝利となる。

拡大再生産なのだが発展は地味

手番の進行は簡単だ。各ラウンドの最初に自分の紋章に示された文明カードを2枚山札から引き、そのうちの1枚を選んでお金を支払って購入するか、売却して2金貰う。

購入したカードは個人ボードの下に並べていき、カード上部に示された色のパラメータを数字分だけ上昇させる。並んだカードの分野は次のカード購入時に1金安くなる。そうして買えば買うほどその分野のカードは安くなるため高価値のカードを購入できるようになる。

拡大再生産していきパラメータも伸びていくので一見楽しそうだが、実際には何をしているのかよく分からず地味で無機質な感じがしてあまり楽しくなかった。そういえば私は名作「宝石の煌めき」も楽しくない人だった。なぜか作業感ばかり感じてしまってワクワクしない。これもそのタイプなのか。

LOSE-LOSEなゲーム?

一時代は前半と後半に分かれており、山札から購入する前半が終わると、
捨て札から購入する後半となる。前半と違いカードが見えているので戦略性が高く面白い。これがデザイナーの狙っているところなのか。

自分の欲しいカードがあればそれを購入するのだが、欲しいカードがない場合は他プレイヤーが欲しそうなカードを売却して2金を得るのが常套手段。急に周りのプレイヤーの目がギラギラしてきた気がするw

個人ボードの状態は全て公開情報なので上手いプレイヤーからすれば効果的にカットも可能なようだが、最終得点計算するまで誰がトップか分からないので何となく良さそうなカードを廃棄することになるようだ。美味しいカードが見えて自分の番まで来るかとドキドキしていたが、すぐに捨てられてしまうので非常にイライラした。

結局自分に必要なカードは残っていないので適当なカードを廃棄して2金もらうのだが、それがもしかしたら誰かをイライラさせていたかもしれない。なんだかlose-loseなゲームに思えた。

感想

今回の満足度:6点(10点満点)

うーん、私には刺さらなかった。私はエンジョイ勢なので勝負の勝ち負けには興味がなく、むしろゲーム中の体験の面白さを重んじる傾向がある。そういう意味で何をしているのかイメージしにくいこのゲームに魅力を感じないのだろうか。

逆に「世界の7不思議」や「宝石の煌めき」を好きな方はハマるのかもしれない。

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