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036: ヴェルサイユ

豊橋ボードゲーム会で、Aさんがまた見たこともない珍しいゲームを持ってきてくれたので遊ばせてもらったら、すごく面白かったので感想を。


テーマ

プレイヤーは建築士&室内装飾家となり、ルイ14世のために壮麗な宮殿を建設する。そして最も建築に貢献し、偉大な君主の恩寵を受けようと競い合うのだ。


シンプルなワーカームーブメント&ロンデル

メインボード中央にはヴェルサイユ宮殿の建設予定地が描かれている。その周りには採石場や製材所、金鉱など材料の採取場や建築士ギルド、錬金術師ギルドなどが並び、これらの場所を道順に従って移動しながらアクションしていく。

プレイ人数により使用する労働者駒の数が変わるのだが、今回は4人プレイだったのでルールブックに示されている通りに4個の労働者を各スペースへ配置し、あと1個を左上の「国王の恩寵」へ配置してゲームスタート。

手番ではワーカー1個を1マス移動させるだけなのだが、移動先に自分のワーカーがあればアクションが強くなる。時代的にはこちらの方が先だが、テオティワカンと動き方は似ていると思った。

多彩なアクションスペースが楽しい♪

アクションスペースは全部で7箇所。基本リソース(木、石、金)の採掘場に加え、工房、建築士ギルド、錬金術師ギルドなどがある。特に建築士ギルドが重要で、ここで宮殿に配置するタイルを獲得することになるのだが、建築の際に要求されるリソースはなかなか厳しく、美味しそうな宮殿タイルはすぐに取られてしまう。

<建築士ギルド>

5枚並んでいるタイルのうち、下から2箇所はワーカー1個で獲得できるが、その上2箇所はワーカーが2個必要となる。さらに一番上の場所のタイルは金も必要となり、なかなか苦しい。みんな黙って虎視眈々と旨い宮殿タイルを狙うところがまた面白い♪

建築士ギルド

<工房>

宮殿タイルの建設には、基本リソースに加え装飾トークンが必要になるのだが、これは工房で作成する必要がある。これまたリソースがかなり必要で厄介だ。しかも無くなったら終わりという無情さも良いw

工房

<錬金術師ギルド>

錬金術師ギルドはちょっと特殊で、パラメータを上げていくと能力が強化されていく。シンプルに獲得リソースが1個増えるものから、誰かが特定のアクションを行った際に相乗りする能力もある。

実はこれらの能力は非常に重要で、ゲーム後半では他プレイヤーのアクションに上手く相乗りすることでスピーディに展開していくことになる。この加速感がまた焦って面白い!

錬金術師ギルド

宮殿パズルが悩ましく面白い!

宮殿タイルを獲得したら、いよいよヴェルサイユ宮殿の建築を行なっていく。道順に沿ってワーカーを移動させたらタイルを配置するのだが、宮殿タイルには白い内装と緑の庭の2種類があり、これが矛盾なく並ぶ必要がある。

建設現場の4隅は最初から描かれている

最初はかなり自由にタイルを配置できるので良いのだが、徐々に配置制限が生まれてきて、かなり厄介なパズルへと変貌する。しかも場合によっては手持ちのタイルが置けないことにもなるので、他プレイヤーがどのようなタイルを所持しているのか、常に気を配る必要があり面白い!

終盤は特に注意が必要で、誰かがタイルを配置するたびに手持ちのタイルを置けなくなったプレイヤーから悲鳴が上がったw シンプルながら非常にインタラクションが強く面白い仕掛けだ。

ダウンタイムは短く、展開はスピーディ!

手番ではワーカーを1個動かすだけなので、4人プレイでも非常にスピーディに手番が回ってきた。よそ見している余裕はなく、次から次へとワーカーを動かしてアクションしていく必要がある。

そしてワーカーが通路を通過するたびに、国王ルイ14世駒が建設現場に近づいてくる。国王駒が建設現場に到着し、宮殿を視察したらゲーム終了。最も勝利点を獲得したプレイヤーの勝利となる。

今回の満足度:9点(10点満点)

これは面白かった!
基本はワーカーを1個動かしてアクションを行うだけなので、ダウンタイムも短くあっという間に自分の手番がやってくるのだが、マンカラのようにワーカーが多いほどアクションが強くなるシステムは悩ましく、計画性が重要だ。

そして宮殿タイルや装飾品の早取り、タイル配置のパズル感とインタラクションの強さが絶妙で夢中になってプレイしてしまった。これはまたプレイしたい♪


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