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053: キャンバス・リフレクション

拡張のリフレクションを購入してから積むこと2年。久しぶりに遊んだキャンバスはやっぱりインスタ映えする素敵なゲームだったので紹介したい。


ゲーム概要

プレイヤーは画家となり有名な芸術祭に出展します。美しいイラストの描かれた透明の芸術カードを3枚重ね合わせて自分だけのオリジナル絵画を描き、揃ったアイコンによりたくさんリボンをもらいましょう。全てのプレイヤーが3枚の絵画を完成させるとゲーム終了で、一番リボンの得点が多かったプレイヤーの勝利です。

基本の「キャンバス」は、2021年にEngamesより日本語版が発売され好評を博したようだ。2022年には第1拡張「キャンバス:リフレクション」が発売。現在、第2拡張「キャンバス:フィニッシングタッチ」も発売されている人気シリーズである。

基本ルールはオリジナルの「キャンバス」から変わっていないので、全く知らない方はレビューをまずどうぞ。


拡張①:大きなメインボードの追加

元々のキャンバスでは布地のマットが付属しており、お洒落な雰囲気を醸し出していたのだが、今回はボードゲームっぽい大きなメインボードが追加された。おそらく獲得できる透明カードが2段になったので、それに対応するためだろう。布地も良かったが、これはこれで分かりやすい。

拡張②:リバーシブルなカードに変化!

今回の拡張で最も変化したのは、透明カードがリバーシブルに対応したことだろう。アイコンの右上に小さく反転を表すアイコンが追加されているカードがそれで、1つのカードで違う色のアイコンとして2通りの使い方ができるようになった。

実はこれは非常に大きな変化だと感じている。実際に遊んでみるとアイコンが左右反対側になるだけで、達成できる目標が増えることに気付く。またモチーフの絵も左右が反転することで綺麗な配置にすることもできる。これは想像していた以上に自由度が高くなる進化だった。

拡張③:金色のリボンが追加

今回、私が1枚目に完成させた絵画は「思慮深い瞬間」。
どこか悩ましげなパンダがブランコに座って、窓の外にある時の城を眺めている風景。意味は分からないが何やら意味深な絵になったw

今回、アイコンに金色のリボンが新たに追加された。少し得点を得やすくなったようだ。

この絵を場に公開することで、様々な目標を達成してリボンをたくさん獲得することができた。これらのリボンはゲーム終了時に各個数により得点が与えられる。

拡張④:マスターピース(最高傑作)ルールの追加

今回、私が個人的に一番気に入っている要素は、オプションルールとして「マスターピース」ルールが用意されたことだ。これはゲーム終了時に全ての得点計算を行い勝者を決めた後、各自が最も優れた絵を選出して場に並べて、最高傑作の絵を決める追加ルールである。

これは偶然にも、私が基本の「キャンバス」の時から採用していたハウスルールに良く似ていて、得点は得られなかったけど芸術的な絵を作った人を称賛する素晴らしいルールなのだ。

もともとは私の妻が、「綺麗な絵を作っても点にならない・・・」と愚痴をこぼしていたことから思い付いたことだったのだが、今回の拡張から公式のオプションルールとして採用されていることが嬉しかった。

ちなみに今回のマスターピースは「祝福の夢」。
とても綺麗な作品に仕上がっている。

今回の満足度:8点(10点満点)

これは良い拡張だった。「キャンバス」は透明なカードを3枚組み合わせて絵画を
作り上げる斬新なゲームなのだが、オリジナルはやや自由度が低く、なかなか美しい絵を作り上げることが難しかった。さらにアイコンを揃える必要もあったので思うような絵が出来ないこともあった。

しかし、今回選べるカードが2段になり選択肢が増えた上にリバーシブルになったことから自由度が一気に広がっている。インスピレーショントークンが多数必要にはなったのだが、綺麗な絵を作りたいプレイヤーには嬉しい進化と感じた。

カード運もあるのでガチゲーマーが真剣に遊ぶゲームではないと思うが、これらの写真を見てちょっと惹かれる方にはおすすめしたい素敵な作品だ。

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