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012: ケルタエ

昨年のゲムマでホヌゲームズさんのブースで思わず衝動買いしてしまった「
Celtae(ケルタエ)」。なかなか遊ぶ機会に恵まれなかったが、先日ボドゲカフェDEJANAでTAKさんとようやくプレイすることができた。

とにかく箱絵のインパクトが凄い!
怖い顔三部作ティカル、ジャワ、メキシカとか、ゴーレムとか、私はもしかしたら怖い顔に弱いのかもしれない。



ゲーム概要

ケルト (ラテン語Celta、複数形Celtae ) は、紀元前 2 千年紀から紀元前 1 世紀にかけてヨーロッパの大部分に広がった初期のインド・ヨーロッパ語族。彼らは最終的にブリテン諸島やポルトガルから、はるか東のトランシルヴァニア、黒海沿岸、アナトリアのガラティアにまで及び、一部はブリトン人、ガリア人、ボイイ人、ガラテヤ人、ケルティベリア人としてローマ帝国に吸収された。(BGGより引用)

プレイヤーはケルトの一部族を率いて仲間を増やし、農業や建築を行い、時にはローマ軍と戦いながら部族を発展させる。ゲーム終了時に最も勝利点を獲得しているプレイヤーの勝利となる。

不思議なロンデルアクション

手番ではアクションポーンを1〜3マス移動させて、両側のいずれかのアクションを1つ実行する。と言っても移動できるマスは4マスしかないので、すぐに1周する仕組みだ。

アクションは4つしかないので簡単。
①農業アクション
②建築アクション
③雇用アクション
④戦闘アクション

そしてロンデルを1周するとテウタテス(ケルト民族の神)の恩恵を受けているプレイヤーが、進歩マーカーを1つ好きな進歩カードの上に置いていき、全ての進歩マーカーが置かれたらゲーム終了となる。

あまり見たことのないアクション選択システムで、しかもアクションポーンが全プレイヤー共通のため、なかなか悩ましい。アクションポーンは1〜3マス移動できるのだが、タダで移動できるわけではない。1マス移動の時は戦力が1アップ、2マスの時は何もなく、3マス移動の時は戦力が3ダウンする。

3マス移動の戦力ダウンがやはり痛く、ローマ軍と戦闘する時にかなり不利になってしまう。できれば戦力を上げつつ移動していきたいところだが、他プレイヤーの選択に依存するのが悩ましく面白い。

ロンデルの4隅のマスをアクションポーンが移動する

部族の仲間が増えて楽しい

ワーカー駒は4色でそれぞれ職業を表している。
・緑ワーカー:「農家
・黄ワーカー:「建築家
・青ワーカー:「貴族
・赤ワーカー:「兵士
また、これ以外に灰色ワーカーの「ドルイド」が存在し、貴族以外のワーカーの代わりとなることができる上級職だ。

プレイヤーの手元にはアクティブワーカーが常に3人いることになる。このワーカーの種類により実行するアクションの強さが変わる。つまり、農家がいる数だけ農業アクションが強くなりカードを複数獲得することができ、建築家がいるほど建築アクションのときに捨てるカード枚数が少なくなる。

そして雇用アクションを行うとアクティブワーカーを部族に迎え入れ、個人ボード上部に並べることができる。これにより常時そのワーカーの効果を使うことができるようになり、徐々に拡大する感じが楽しい。

ほらボドのmomiさんが「アルバイトと正社員」と言っていたが、なるほど一番分かりやすい表現だと思い感心したw

部族のリーダーにより戦略の方向性が変わる

ゲーム開始時にドラフトで部族のリーダーを決める。この時に取るリーダーカードによりゲーム終了時の点数が変わるため、かなり大事な決定となるだろう。

今回、私が選択したリーダーは、「CARATACUS(カラタクス?)」。ゲーム終了時に部族ワーカーの数によりボーナス点が入る。しかもA面とB面があり、ゲーム中盤でどちらの面にするか選択しなければならない。

今回はしっかりと部族を増やすことができたので、B面の「部族ワーカーが6個以上置けていたら3点」を選択し、うまく得点することができた。戦略の方針となるため非常に遊びやすくなる印象だ。

進歩マーカーの選択による駆け引きが面白い

アクションポーンが1周するとテウタテス神の恩恵を受けているプレイヤーが進歩マーカーを1つ、進歩カードの好きな場所に置くことができる。これによりゲーム終了時の得点計算が変わる仕組みとなっており、他プレイヤーとの駆け引きが生まれて面白い。

今回、私はドルイドタイルを獲得していたので、ドルイドタイルのマジョリティで点数が上がる進歩カードにMAX2点置くことにした。ゲーム展開を見ながら調整することができるので、なかなか悩ましく面白い。

ゲームは22 vs 26でTAKさんの勝利となった。私は雇用アクションで部族を増やしドルイドへ転職させることによりアクション強化をして、割とうまくプレイ出来ていた印象だったのだが、建築をしっかりと行なっていたTAKさんが一歩抜きん出ていたようだ。

1点が重くあまり点差が出ないので、ゲームが弱い私には好印象だ。負けることは仕方ないが、ひどい点差で負けるとさすがに落ち込むし、相手に申し訳なく感じてしまうからね。このぐらいの点差だと「惜しかった。」などと言い訳できるw

感想

今回の満足度:7.5点(10点満点)

微妙な点数だが、7点と8点の間ぐらいの印象だ。手番ではアクションポーンを1〜3マス進めて1つアクションを行うだけなので非常に簡単だし、ワーカーの交換や部族への雇用により拡大する感じは非常に面白い。

進歩マーカーの置き方により自分や相手の得点が変わってくるのもシンプルに楽しく、サクサクと進むゲーム展開も好印象だ。しかし、濃いアートワークの割にややテーマ性が薄く感じられ、やや抽象的な印象を持った。テーマ重視の私としてはやや残念な感じだ。

しかしプレイ時間40分でこれだけのゲームが遊べるのは魅力的だし、次はぜひベストの3人以上で遊んでみたいゲームだ。


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