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6日目、「ティルトゥム」総評

おはようございます。Sato39です。
毎日更新ボドゲレビュー6日目。

ついに「ティルトゥム」レビューも最終回。
これまでの魅力を総合して評価しますよ。
それではどうぞ。



【総評:9点(10点満点)】

正直言って、私は大好きな作品だ。近頃の私の傾向として、昔ながらのドイツゲームが特に気に入っており、最近のやや過剰とも言える特殊効果テキストのあるゲームはやや億劫に感じている。歳のせいだろうか。

そんな中で、この「ティルトゥム」という作品は清々しいほど言語依存もなく、また特殊なアイコンに頼るでもなく、ボード上の表現はシンプルにしつつも、アクション選択に関しては狂おしいほど複雑で悩ましいジレンマがある。

実際、プレイしてみると説明書で読んだ印象よりも、ずっと深く悩ましいプレイ感だった。もっと中量級的なサクッとしたプレイ感を想像していたのだが、実際は違った。おそらくそれは他のプレイヤーも同様に感じたはずで、ダウンタイムは長く思えた。

正直、ダウンタイムを考慮すると4人プレイは推奨できない印象だ。かと言って2人プレイでは、ダイスの取り合いやマップの場所取りがやや寂しい気もする。そういう意味で、ベスト人数は3人だと思う


また見本市が行われる都市があらかじめ分かっており、得点条件も明らかとなっているためプレイ方針は立てやすい。しかしその分、他プレイヤーと目的が被りやすく、目の前で狙いのダイスを取られたり、建てようと思っていた都市に商館を建てられて、

「あ゛〜!取られた〜!」

と、心の中で叫んでしまうことがあり、インタラクションは強めで面白い。

ダイスもタイルも全てが早取りなので先手番が有利になると思うが、国王トラックで手番順が決まるので、どのタイミングで国王アクションを行うかは非常に重要で、その駆け引きもまた楽しい。


ランダムセットアップで毎回違う展開が期待できるし、テーマのお祭り感も好きだし、悩ましいジレンマと強めの間接的インタラクションもあって、とても私好みの素晴らしい作品だと感じた。

テンデイズゲームズのタナカマさんが「ルチアー二&タッシーニからドイツゲームへのラブレター」と表現していたが、全くそのように思う。

またデザイナーの2人から「ドイツゲームってこういうのだろ? お前ら、こんなの好きなんだろw?」と言われている気もする。ドイツゲーム好きは、ぜひ一度試してみて欲しい。



いかがでしたか?
なんだか個人的な好みが強く出てしまいましたが、私はこの作品を非常に高く評価しています。
これから何回もプレイしてみたいですね。


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ではまた明日。


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