カンブリア宮殿『クラシル』を観て。【勝手にコンサルティング㉚】
昨日(2021年3月11日)のカンブリア宮殿は、レシピ動画サービスを提供している「クラシル」でした。観られた方も多かったと思います。
料理を動画で見れるのは、本当に楽しいですよね。良いところに目を付けられたものだと感心しきりです。
私は残念ながらクラシルではなく『macaroni』のほうを毎日見ています。
クラシルは最初の頃は見ていましたが、『macaroni』のほうが、動画にリズムがあって、テンポが良いのと、まな板やボールを出すときの出し方が美しい感じがして、こちらのほうが定番となりました。
クラシルは『macaroni』を見始めると、少し間延びがして私の好みには合わない感じがします。
きっと、撮影のルールが『macaroni』のほうが多くて、美しいのだと思います。
そして、ビジネス展開ですが、
スーパーとのタイアップや食品メーカーの食材を使った広告入り動画、レストラン紹介など多彩なビジネスモデルを考えておられるとこのこと、いろいろ夢が広がりますね~。料理を軸にいろいろな可能性がありそうです。
これは良いなと思ったのが、
スーパーとのタイアップは、折込みチラシを見ない若年層に向けてレシピ付きで広告宣伝できるので、いいなと思いました。
また、今は広告収入が柱になっていますが、480円のプレミアム有料動画にするというのは、いいですね。それくらい内容の濃い質の高い情報が今後求められると思います。
気になったのは、
食品メーカーとタイアップして、その食品を使ったメニューとなると、メーカーの広告色が強くなって興ざめしそうです。広告ではない感じを出すのに一工夫が要りそうです。
また、レストランとのタイアップで、厨房でお肉の焼き方を披露している場面がありました。コロナ下にあってレストランの紹介は面白い企画だと思います。興味を持ったお客様に来てもらえそうですね。
ただ、懸念されるのが、
「秘すれば花」
という、世阿弥の「風姿花伝」に出て来ることばが思い浮かんできます。「秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず(秘密にすれば花となり、秘密にしないと花にはならない)」です。
隠すから観客に思いも寄らぬ感動を与えることができるという意味です。むやみにネタをばらしては興ざめしてしまうので、どのくらい透明性を持たせるのか、マーケターはいつも考えどころです。
また、クラシルにしかできない何かを構築するか、先手先手でどんどん先をいくスピード感を失わないようにしないと、追随するところがどんどん出てきそうですね。
こんな懸念も思い浮かべながら観ていましたが、今後ますます期待が持てる興味深い企業だと思いました。
堀江社長様が見てくださったら、うれしいです。
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