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ヴィパッサナー瞑想備忘録

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#瞑想

エゴ感覚を薄める。

2年半くらい前にマインドフルネス瞑想を始めた。瞑想教室の1日体験コースに行ってきたのだ。それから瞑想を習慣にした。3ヶ月目に入ってから間も無く、それまで私の理解の及ばなかったフランクルの言葉を理解することができた。 「私たちが人生に何を期待するかは重要ではなく、むしろ人生が私たちに何を期待しているかが重要なのです。」 理解できたと言ってもあくまで私の解釈ではあるが、この言葉に対する私の解釈を説明することは難しく、不可能であると言える。一応、説明を試みるが、期待しないでいた

7月27日(土)開催|オンラインジャーナリング講座|残り枠3人

7月27日(土)13:00〜開催のオンラインジャーナリング講座。 定員は5名。45分の講座です。ジャーナリングを習得することが出来ます。 普段はマンツーマンで、90分かけてジャーナリングを行うことで、気づきや無意識の意識化を得て、自己理解を深めることを目指していますが、今回はもう少しカジュアルな内容です。マンツーマンではない為、価格もひとり950円に抑えました(マンツーマンは90分3500円)。 残りの枠は3人です。興味のある方は是非、リンクをご覧になって下さい。皆様から

発達障害の苦しみに満ちた人生が、ヴィパッサナー瞑想の実践によって、劇的に変化した話。

妄想と精神的不調に苛まれた人生 私は発達障害(自閉スペクトラム症)である。20歳の時から強い被害妄想に襲われるようになった。現実との区別はついていたが、妄想の臨場感が強く、荒唐無稽な妄想であってもリアリティーが感じられた。 18歳で高校を卒業してからニートの期間と派遣の仕事の期間を繰り返していたが、仕事は長続きすることがなかった。妄想が強く、メンタルの調子は悪く、生活は不規則だった。 20代前半の頃、元々、生き方や人生に関する哲学に興味があった私は仏教に興味を持ち、お寺

ジャーナリングの習慣化

ジャーナリングを行うと、マインドレスネスな状態から抜け出すことが出来る。ジャーナリングを行うと、効果がないこともあるが、なんらかの効果が得られることが多い。効果があると、自然とやりたくなる。その為、私はジャーナリングが習慣となっている。 マインドレスネスな状態から抜け出したり、気づきを得たり、自分を客観視出来たり、無意識の意識化が起きたりする。心の中のものを紙の上に書き出す。そうやって心の中のものを外に出すことで、気持ちが楽になったりもする。 ジャーナリングを初めて行う時

ジャーナリングで妄想から抜け出し、現実へと戻る。

妄想が強くて酷い状態だとジャーナリングを行うのにも支障をきたす。浮かんでくる思考をそのまま書くが、書いていることと言えば、妄想の中の人物の発言内容ばかり・・・しかも浮かぶ速度が早くて、全てを書き切れないし、書いても発言が飛び飛びに文章で並んでいて、よく分からない有様・・・。それでもジャーナリングを続けていると、妄想の内容を把握、客観視することが出来、心が妄想の中の世界から、現実の世界へと引き戻される。 妄想を可視化することで、客観視することが出来、妄想から現実の世界へと戻っ

マインドフルネス|心を今ここにあらしめる。

マインドフルネスとは、今ここにある五感の感覚に、評価や判断を加えることなく、注意を向けること。そのことによって、心を今にあらしめる。未来や過去、今ここではないどこかに彷徨う心を、今ある五感の感覚に注意を向けることによって、今ここにあらしめる。 かわいい言い方 → 心がどこかにお出かけしてしまったら、五感の感覚に注意を戻す。 五感の感覚は心を今に繋ぎ止める碇(いかり)である。 マインドフルネスはパーリ語のサティの英訳。サティは「気づき」と訳される。禅では、「念」と言うらし

妄想を嫌悪すると余計に妄想が湧く。妄想をジャッジせず、ありのままに見る。

今日はヴィパッサナー瞑想の話。 それまでは、妄想をジャッジして嫌悪し、排除しようとしていたことに気づいた。気づいてからは、妄想をジャッジせず(価値判断せず)、ありのままに見ることが数回出来た。ありのままに見ると、数回とも妄想が1秒くらいで消た。 妄想を嫌悪すると余計に妄想が湧いてくるし、妄想が増大していく。妄想が消えない現実をありのままに見る。すると妄想が消える。

ラベリング|サティを入れる。

ラベリング。奥が深くてラベリングに対する理解がまだ浅い私。私の知識が正確なら、ラベリングはマハーシ・サヤドーが発明した。上座部仏教の在家の方でもヴィパッサナー瞑想が出来るようにと、マハーシ・サヤドーが作ったのがマハーシシステムだ。在家がヴィパッサナー瞑想を行うには、最適な方法だとされている。 在家向けのヴィパッサナー瞑想には、マハーシシステムの他に、ゴエンカシステム、パオシステムがある。他にもあるのか、私は知らないが、確かスリランカシステム?みたいな名前のものがあると聞いた

ジャーナリング(書く瞑想)の本を読んだ感想

書いて整える1分間瞑想ノート まずは吉田昌生先生の「書いて整える1分間瞑想ノート」。 ビジネスパーソン向けに書かれた本で、マインドフルネス瞑想が続かなかった人にも習慣化できるものとして、ジャーナリング(書く瞑想)を勧めている。 歴史に名を残した能楽の世阿弥の言葉「離見の見」に触れられているところが印象深かった。 「離見の見」とは、能楽を演じている自分とは別に、能楽を演じている自分や、舞台の観客、他の演者を観察しているもうひとりの自分がいるということだ。これは、マインドフ

ジャーナリング(書く瞑想)のコツ

ジャーナリングのコツ。 ・効果を求めないで書く。 ・マインドフルに書く。 ・無心に書く。 いろいろ、書きましたが、難しいことは考えずやればよいと思います。 「効果を求めないで書く」 ジャーナリング(書く瞑想)は効果があるので、効果を求めて良いのですが、ジャーナリング(書く瞑想)を行う時は、効果のことは一旦忘れて行うのが良いということです。マインドフルネス瞑想やヴィパッサナー瞑想と一緒です。あまり過度な期待を抱いてジャーナリングを行うと、効果がさほどでもなかった時に、落

サティとサマーディ

ヴィパッサナー瞑想は・・・ 気づきながら集中するのじゃ。 サティ・・・サマーディ・・・。

サティを入れる | 人間の認識のプロセスを原始仏教が説明

サティを入れる。 「サティを入れる」とは「意識的に客観的に気づく」ということだよー。「サティ」はパーリ語で、和訳は「気づき」。英訳は「マインドフルネス」だよー。 ヴィパッサナー瞑想には、マハーシシステムやゴエンカシステムなどがあるよー。世界中で最も広まってるのはこのふたつだよー。 マハーシシステムではサティを入れるのにラベリングという技法を使うよー。ラベリングとは自分の心や体の状態を客観的に捕らえて言語化することだよー。 例えば、考えていることに気づいたら、そのことに

「集中出来た」はジャッジじゃない!?マインドフルネス瞑想の核心

「瞑想中、集中出来たという客観的事実をジャッジせずに、ありのままに見る。」 「集中できた」ということに善いとか悪いとか価値判断を加えることなく気づき、ありのままに見る。また、「集中できなかった」ということに対し、善いとか悪いとか価値判断せずありのままに見る。 「集中できた」とか「集中できなかった」というのは客観的事実であり、瞑想中は、淡々とその客観的事実に気づけばよい。その客観的事実を認知するに留める。観察するに留める。 「集中できた」というのはそれだけでは、単に客観的

ヴィパッサナー瞑想の実践者によるマインドフルネス、ヴィパッサナー瞑想入門

マインドフルネスとマインドレスネス マインドフルネス。この言葉は多義的で巷では、瞑想という意味でも使われることがあるが、意味は大体、下記の通りだよ。 「評価や判断を加えることなく、今の体験に注意を向けること。」 マインドフルネスという言葉について理解する為に、まず、ほぼ反対の意味である、マインドレスネスという言葉について話しておきたい。 マインドレスネスとは、「無意識の状態、ぼーっとした状態」である。なんとなく行動していたり、何かをしながら、ひとつのことに集中せず、