
看護師の新人はつらいよ
4月になり、学校・職場それぞれ新しい場所でスタートした人も多いですよね。私は、新しい場所にすぐに馴染めなくてしんどくなるタイプでした。「私がポンコツだがら・・・」と、ひっそり涙している人もいるかもしれません。大丈夫です。私も、毎日号泣してましたが、なんとかやってます!
看護師になってはじめての職場での体験談をお話ししたいと思います。
分からな過ぎてフリーズ
私が配属されたのは、救命救急センターという部署。希望は外科病棟だったのです。でも、なぜか一番避けたかった部署に配属され、膝がガクガクして、うまく歩けませんでした。漫画の世界だけのことだと思っていたけど、人は驚きすぎるとガクガクしちゃうんですね。
同じ配属された同期たちは、私よりも若くてやる気に満ち溢れていました。救命での希望していた人も多く、すぐに新しい環境になじんでました。
私は、緊張するといくらメモしていても、予習をしてきても、教えてもらったことを忘れ、動けなくなりました。しかも、言葉が上手く出てこずに、おろおろとしていることも多かったです。先輩たちは、私を「使えないやつだ」「コミュ障」とラベルを貼りました。
救命にいる人はたいがい、自分大好き・自分に絶対の自信がある人達の集まりです。「人を救いたい!!」みたいな、勉強熱心で熱い人が多いです。
私は、真逆です。自分には一番不向きな場所だと思っていたので、本当に毎日が苦痛でした。
命を預かる仕事は荷が重すぎる
ある日、寝たきりの高齢者の受け持ちを先輩にフォローしてもらいながらしていました。Aさんとしときましょうか。
Aさんは、長く救命で入院しており、よくなったり悪くなったりを繰り返していました。気管切開していたので会話はできません。点滴もたくさんしていました。救命救急24時とかにいそうな重症ぶりでした。
血圧が自分で保てないので、血圧を上げる薬を使っていました。使い方を間違えると、急変のリスクも高い薬です。
私は、その点滴の更新が本当に苦手でした。そんな命にかかわる薬を自分が触りたくない・関わりたくないという気持ちが大きかったからです。
先輩と何度も確認してなんとか血圧の点滴を更新しました。
そして、私は自分の休憩でその場を離れるので、その間Aさんのことをみておいてもらうために、リーダー看護師に申し送りました。
先輩にバチバチ怒られた
休憩から戻ると、リーダーが鬼の形相で私を待ち構えていました。
更新した点滴の接続部にヒビが入っていて、点滴がもれていたのです。Aさんは血圧が一時的に下がっていました。すぐに、リーダーが気づいて、幸い大事には至りませんでした。
「なんでルートを確認しなかった」と、責められました。私はフォローしてくれた先輩と確認していました。でも、頭がまっしろになってしまい、「すいませんでした」しか言えませんでした。
「すいませんじゃなくて、なんでなん?もういいわ。あなたには責任感ないの。殺しかけたんやで。患者に触らんとって」
鋭い眼光で、めっちゃ低いトーンで吐き捨ててリーダーは、去っていきました。
私はただ、その場に立ち尽くしてました。
もう、世界が終わった感覚でした。今すぐ、実家に帰りたくなりました。
結局、謝り倒してなんとか許してもらえましたが、「事故するやつ」のラベルが追加されました。
今もなんとかなっている!
バチバチに怒られたり、できないやつと陰口たたかれて、笑われたりしてた私ですが、半年ぐらいたった頃に、異動してやろうと決心しました。そうすると、周りの目がどうでもよくなって、辛いことも期限があるので、気持ちが楽になりました。そうすると、冷静に動けるようになり、ミスも減りました。徐々にマイナスラベルははがれていきました。
結局、異動はできなくて2年目以降も救命だったのですが。少しずつ、先輩にも頼ってもらえるようになりました。
新人はできなくて当たり前なのです。毎日職場に行くだけで偉いのです!!あんまり辛かったら辞めることもありですが、続けることでできるようになったり、仕事が楽しくもなる場合もあると思います。
自分を責めないで気楽にやりましょう(^^)/
読んでいただいてありがとうございました。