現代アーティストChristian Boltanskiがわたしの人生において果たす役割。

2019年5月1日の日記を呼び戻してきた。

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そこに刻まれたChristian Boltanskiという男。ぼくの人生に対する価値観を変えたひとだ。

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(Christian Boltanski photographed in his studio, 1990)


もちろんこの私のnoteだけでは読者のみなさんのこころに突き刺さるとは思っていない。なぜなら実際の作品があるから,このひとつのnoteで突き刺さってたまるかという作家への畏怖にも近い尊敬がある。でもその世界に飛び出したとげのようなものの先端が,読者のみなさんに突きつけられていることだけ提示したい。

私がよくアート関連で勉強させていただいている,noteのクリエイター,artoday - asano chiakiさんにボルタンスキーのこと書いてほしいとコメント欄でリクエストしたところ早速記事にしていただいた。

そこにはぞっと暗い印象の作品が並ぶ。

それはボルタンスキーナチス占領下のパリに生まれた彼自身の人生を反映しており,ボルタンスキーがその作品を創作した必然性を感じる。

アイロニーと蔑視の態度。
善悪を同一視し価値も同等という考え方を持つひとに対して,そうでないと信じるひとより,自分たちが優れており,蔑視的距離を置いて扱う,という姿勢をやめるべきという考え方も,彼の壮絶な人生からくるのだろう。

よく美術館にいくと備忘録として,写真に収めることが多いのだが,どうにも彼の大阪での展示のときにはそんな気がいっさい起こらず写真の記録は残っていない。心に深く突き刺さり,数日間は傷を負っていたほど,強烈な印象を残した作家だ。

ボルタンスキーはボルタンスキーだけで語りきれない。
実はもう2人紹介したい作家がいる。

次のnoteでは彼らにも差し迫りたいと思う。

日本でのボルタンスキーの展示のアーカイブをみたい方はこちら。

ボルタンスキーについてより深く知るにはこの本を。

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