夏も近づく八十八夜に恋焦がれ、茶をしばく
静岡県には何回か行ったことあるけど、あそこはいいとこだね。
特に、県民がいい。
とりあえず静岡県民がどれだけ素晴らしいか紹介すると、
清水で生シラスみて鼻血出た私を漁師の方が「冷凍庫入れば止まる」っていやな顔せず私を業務用の巨大冷凍庫に突っ込んでくれたり(本当に止まった)、
三島であまりの暑さにやられて民家の軒下で死んだように寝ころんでた私を見た近所の人が家から冷えたコーヒー持ってきてくれたり、
それはもうたくさんの優しい思い出がある。
そんなわけで静岡には絶対また行こうと思ってたけど、他の県に目移りして先延ばしにするうちにコロナが蔓延し、あっという間に「近くて遠い、あなたと私の距離」なんてむず痒い状態になってしまっていた。(神奈川在住)
いくら好きでも静岡くん(県)に会いに行けない愚かな私は時折静岡くん(県)との思い出を呼び起こしながら過ごしていた。
ところが 最近 出会ってしまった。 そう
静岡茶
に!!!!
なぜか静岡で茶摘み体験だけは出来ずにいた私に、神は静岡の茶を教えてくれたのだ!
正確には「神」ではなく「クリエイト」が。
ありがとう、クリエイト。君本当に便利で最高だよ。
ドラッグストアの概念ぶち壊しにかかってるもんね。
話がズレました。戻ります。
何気なく新たな茶をすぐにでも手に入れたくなって出向いた先で急に出会ってしまった静岡茶。
もうこれ…運命じゃん…
※あまりに唐突すぎて、正常な判断ができていません
迷うことなく父の持ってた買い物かごに入れました。
家に帰って、いざ、開封。
…
…ほぉ…
開封してすぐの香りに対しての私の感想まで3,2,1
煎餅みたい
相変わらず最低な香り警察ですね 刺されるぞ 製造元に
まぁ、私の知ってる静岡県民は大変優しいので絶対許してくれるでしょう…多分、おそらく。
気を取り直して、お茶を入れる作業に取り掛かる。
なるほど、85度で30秒蒸らすのね、オッケーオッケー
そんなの朝飯前、と余裕のよっちゃんで湯を沸かし、85度きっちり測って茶葉投入~!!
…
待って
猛烈にお腹痛い
最悪のタイミングでやってくる腹痛。なんなの?
私っていつもこうだ…と泣く泣くトイレに行く羽目になり、指定の時間を裕に超して蒸らしてしまった。
やっちまったことは仕方がないので、おそるおそるカップの蓋を取って茶葉を救出する。
「いの一番にやるべきこと=においを嗅ぐ」という鉄則の下、鼻を近づける
あれ
あれれ
全然大丈夫そうだ
強烈な煎餅臭を食らうかと思ったけど、むしろ誰しもが想像しうる日本の「茶葉」の香りがほんのりするだけになっていた。
でもまだ安心はできない。通常の5倍は蒸らしてるんだから。
いざ… 実飲!!
「す、すっきり~~~~!」
失礼、加藤浩次が横切りました。
(主に私のミスで)渋すぎ緑茶を生み出してしまったと思っていたけれど、全然そんなことない。美味しい!
渋みは全く感じないけど、飲むと同時に静岡の長閑な茶畑を感じるような…
…な~に言ってんだ?
とにかく、飲んですぐもそのあとの余韻も全体的にすっきりしてて口の中の水分持ってかれる感じは無い。
でもただすっきりしてるってわけでもなくて、しっかりとした味もあるから、お茶に奥行きが出てる。
だから、口に含んで鼻に抜ける香りにも淡泊な印象はない。
要するに何が言いたいかっていうと
美味しい!初心者向け!
蒸らし時間を大幅にオーバーしても余裕で美味しいんだから、作る時にストレスかかんなくていいよね。
まぁ私レベルになるとそのストレスに快感を覚えるんですがね。(は?)
因みに、母に半ば強制的に飲ませて感想を求めたところ、
「美味しい。一般的な緑茶とはまた違った味わいがある」
と供述していた。
…長年生きてるお茶愛好家にしては大したことない感想ですね^ ^
あは!言っちゃった!バレたらタコ殴りの刑です!
私の無事を祈って
おしまい
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