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ATISが6G戦略で米政府と業界の協力を要請

Alliance for Telecommunications Industry Solutions (ATIS) は、米国政府機関、学術機関、業界のトップ企業が協力して6Gワイヤレスサービスの展開で米国を確実にリードする計画を進めるよう、アクションプランを発表しました。

ATIS・・・電気通信標準化連合。ワシントンD.C.に本部を置く、ICT業界向けの技術および運用の標準とソリューションを開発する標準化団体。

ATISは、米国のニーズに対応する研究開発、標準化への取り組み、および本格的な商業化を手始めに、6Gへの 「包括的」 アプローチを提唱しています。ATISによると、6Gは新しいコグニティブ (認知) 、予測、コンテキスト (文脈)機能を採用し、高ギガヘルツ〜テラヘルツ帯の通信、ユーザーが自己定義する固有のセキュリティとプライバシーの境界を含みます。

日本政府と日本の業界パートナーは、既に2030年の6G展開に向けたロードマップの作成に着手しており、米国の無線業界は5Gの能力を十分に把握していないか、5Gのインフラ要件の確立にも近づいていないか、4GLTE市場のピークに近づいていない可能性がありますが、ATISは米国における6G開発のスケジュールは既に始まっていると主張しています。

ATISは5月20日の声明で、「5Gネットワーク、デバイス、およびアプリケーションに対する今日の投資は、すでに6Gの将来を示しています。」と述べています。ATISの技術およびソリューション担当副代表のMike Nawrocki氏は、「産業界と政府は6Gの未来を創造するために協力を始めたが、米国をテレヘルス、スマート農業、遠隔学習、電子商取引、人工知能分野のリーダーとして位置づけるためには、この研究をさらに強化しなければならない。」と付け加えました。

telehealth(テレヘルス)・・・電子情報と通信技術を介した健康関連のサービスと情報の配信。これにより、長距離の患者と臨床医との連絡、ケア、アドバイス、リマインダー、教育、介入、モニタリング、および遠隔入院が可能。
スマート農業・・・ロボット技術や情報通信技術(ICT)を活用して、省力化・精密化や高品質生産を実現する等を推進している新たな農業のこと。

【原文へ】”ATIS Urges U.S. Government, Industry Collaboration on 6G Strategy” © 2020 Access Intelligence

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