みかんの缶詰め

医学部に通って5年になります。(現在は休学中) こんな人もいるんだな〜と思ってもらえれ…

みかんの缶詰め

医学部に通って5年になります。(現在は休学中) こんな人もいるんだな〜と思ってもらえればうれしいです。

最近の記事

「ないものはない」環境の中で学ぶ日々

わたしはいま、大学を休学して隠岐諸島の小さな町、海士町に来ている。 毎日の生活の中で、これまで学んでこなかったことを学ぶような日々を過ごしている。 海士町のコンセプトは、「ないものはない」。 島に来る前は、この言葉に違和感というか「ないものはないから諦める」みたいな ある種開き直りのようなものなのかと感じていた。 しかし、来て生活してみると、どうやらそういう意味ではなさそうだった。 この島に来て、わたしはむしろ対応力や柔軟性が鍛えられていると感じる。 ここでは様々な

    • タイでの病院実習を経て感じたこと🇹🇭

      こんにちは。 大学の海外臨床実習プログラムの一環で、2週間タイの大学病院のリハビリ科で実習をしています🇹🇭 今回はその経験について書いていきたいと思います。 ここが日本と違う!?タイの実習事情◎スマホの扱い 日本と一番違うと思った点が、実習中に気兼ねなくスマホで調べ物ができることです。 日本の医学部の実習中だと「患者さんの前でスマホを出しちゃいけない」といった暗黙の了解があって、分からない用語をその場で調べられず、結局終わった後に何を調べたかったか忘れる、、みたいな事象

      • 「やらなければならないこと」からの解放-いよいよ休学スタート

        明日で、休学前最後の病院実習が終わる。 年が明けてからというもの、毎日が本当にめまぐるしく過ぎていったように思う。 1月には12科目の卒業試験があり、それが終わるとすぐにまた実習が始まった。 朝5時台に起きて、その合間を縫って掛け持ちでアルバイトやインターン、実習の課題をこなしていく。 いつも目の前には「やらなければならないこと」がある状態だった。 アルバイト自体は、自分の休学費用や会いたい人に会う費用を捻出するためという目的がはっきりしているため辛いわけではないが、息を

        • 来年から、医学部を休学することにしました。

          こんにちは。 なんだかんだバタバタしており、久々の投稿になってしまいました。 突然なのですが、来年の4月から医学部を1年間休学し、その後医学部6年生に復学することにしました。 自分の中ではかなり前向きな休学なので、関係各位にはご安心いただけたら幸いです。 ** 私事なのですが、約2-3年ほど前から、自分の中で人生のフェーズが変わってきたなと感じています。 なんというか、突如「人生のウォーミングアップが終わった」という感覚がやってきて、自分のやりたいことは積極的にやってみよ

        「ないものはない」環境の中で学ぶ日々

          東大駒場キャンパス、初上陸。 自由な学びの場という感じでとても良かった。 模擬EUを見学して、背景も立場も違う27カ国がどうやって合意形成するのかを体感した。 今まであまり意識したことがなかったけど、自分の人生のどこかのタイミングで、今後かかわれる機会があればいいなと思う。

          東大駒場キャンパス、初上陸。 自由な学びの場という感じでとても良かった。 模擬EUを見学して、背景も立場も違う27カ国がどうやって合意形成するのかを体感した。 今まであまり意識したことがなかったけど、自分の人生のどこかのタイミングで、今後かかわれる機会があればいいなと思う。

          人生の終わりについて考えるゲームを通して、大事にしたい価値観に気づけた話

          先日、医学部の実習で訪問診療のクリニックを訪れました。 そもそも訪問診療とは、さまざまな事情で通院が困難な人達に対し、医療者が家を訪れて診療を提供するしくみです。 積極的な治療は望まず、家で受けられる限りの治療を受けて穏やかに過ごしたい、そうした願いを叶えるのが訪問診療の目的のひとつです。 訪問診療に同行したあと、実習の一環で「もしバナゲーム」というカードゲームを行ったことがとても私の中で印象的だったので、今回はこのテーマについて書いてみようと思います。 「もしバナゲーム

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          ネガティブな自分からやりたいことをできる自分になるまでにやったこと・6選

          いきなりなんですが、わたしは人生の大半をネガティブだと自覚して過ごしてきました。しかし、ここ数年で少しずつ自分のやりたいことをできるようになり、少しネガティブの頻度が減ってきた気がしています。 どんなことをしてこのような自分の変化があったのか、今回思い出せる範囲で書いてみたいと思います。よろしくお願いします。 1 とりあえず外に出て食べたいものを食べた 自分のやりたいこと、とか言われても、最初はそもそも自分が何をしたいのかわからなかったので、とりあえずその時行きたいと思

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          ネガティブな自分からやりたいことをできる自分になるまで…

          リゾートバイトを3回経験した私が語る、リゾバの選び方

          こんにちは。 まだまだ暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 私はこの夏、長野県にて住み込みで、ホテルに併設されたレストランとジェラート屋さんで2週間半のリゾートバイトをしてきました。 実は昨年末からリゾートバイトがマイブームで、これまでに計3回リゾバをしてきました。今回はその経験談を交えながら(私の独断と偏見でたどり着いた)リゾバの選び方・メリットなどについて書いてみようと思います。 もしリゾバに興味がある人、やってみたいと考えている人がいたらぜひ参考にしてみ

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          新潟県庁の医学生向け行政インターンに参加した話

          7/24-27の4日間、新潟県庁の福祉保健部にてインターンシップに参加してきました。 医学生が参加できる行政のインターンはなかなか珍しく、メインは厚労省(倍率高い…)と新潟県庁だけなんじゃないかと思っています。 私は医療の中でも、より多くの人数にアプローチして集団の健康レベルを高める公衆衛生に興味があったことや、周りで新潟県庁インターンに参加した医学生からの口コミを聞いていたことなどから、今回参加してみることにしました。 失うものは何もない、得るものしかなかった!! 結論

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          医学生が長期インターンを探して就活(仮)をしていたときの話

          医学生で「就活」というと、いわゆる「マッチング」と呼ばれる初期研修先の病院を決めることを指すのが一般的です。マッチングの体験談はネットで調べればあちこちにあると思います。 今回私の書いた就活(仮)の体験談は、私が医学部の4年次に長期インターンを探していたときのものになります。 なかなかすんなりとは決まらず、決まるまで4社に応募・3ヶ月ほどかかってしまったのと、やってみて気づいたことが結構あったので、これから医学生で長期インターンをしてみたい人がいれば参考になれば良いなと思

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          一人暮らしをしようとして、治安が悪いと言われる寿町の宿で住み込みバイトをしていた話

          大学4年生に上がる前の春休み、私の頭の中で考えていたことは、 「一人暮らしがしたい、でもお金がない。」 でした。 なんとかお金をかけずに一人暮らしができないか、と色々調べていた時に見つけたのが「フリーアコモデーション」という、宿で働く代わりに費用負担をせずに宿泊することが出来るというしくみでした。 結局いろいろあって自身の生活スタイルとは合わなくなってしまい、半年ほどでやめてしまったのですが、なかなかできない経験だったように思うので書いてみたいと思います。 仕事の内容につい

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          人口1人の限界集落でボランティアしてきた話

          去年の春休みは、石川県にある人口1人の限界集落でボランティアをしていました。 その限界集落は、最寄り駅から車を40分ほど走らせた山の中腹にあります。 集落にある建物は10軒の家のみ。住人の方の家1軒を除いて、すべて空き家です。 そんな場所で、全国から集まった高校生3人、大学生3人の計6人で2週間、集落の唯一の住人・Nさんの家に住み込みでボランティアをすることになりました。 自分はかなり人見知りをこじらせた人間だったので、最初の方は囲炉裏を囲んで談笑しているほかの参加者や住人

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          フィリピンのスラム街のボランティアに参加した話 その1

          今年の春休みに、フィリピンのスラム街でボランティアをしてきました。 ボランティアの内容はフィリピン・セブ島のいたるところにあるスラム街を訪問して、子供たちと遊んだり、スラムの住人にインタビューや食料配布をしたりするものです。 意気揚々と立てた活動計画 このボランティアでは、「自主活動」と呼ばれる、参加者が自分なりに考えた活動を現地で行うことが推奨されていました。 日本から折り紙を持って行ったり、日本語を教えたりすることが自主活動の例として挙げられていました。 大学で医療の

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